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速報

CVE-2026-45247 — Magento拡張のPHPオブジェクトインジェクションで認証なしRCE(解説と対応策)

CVE-2026-45247は、Magento 2 用拡張「Mirasvit Full Page Cache Warmer」1.11.12未満に存在するPHPオブジェクトインジェクション(信頼できないデータのデシリアライズ・CWE-502)の脆弱性です。認証なしでリモートコード実行(RCE)に至り、CVSSは9.3。何が起きるのか、影響範囲、そして即やるべき対応策(更新・デシリアライズの原則・拡張の棚卸し)を、攻撃手順を伏せて防御目線で解説します。

公開日 2026-06-08 6分で読める

実際に悪用が確認されている脆弱性(CISA KEV掲載)の速報解説です。何が起きるのか・影響範囲・対応策を、攻撃の再現手順は伏せて防御目線でまとめます。

速報サマリー — ADVISORY
CVE
CVE-2026-45247
重大度
Critical(CVSS 9.3 / v4.0)
種別
PHPオブジェクトインジェクション(信頼できないデータのデシリアライズ・CWE-502)
影響
認証なしでのリモートコード実行(RCE)
対象
Mirasvit Full Page Cache Warmer for Magento 2 — 1.11.12 未満
本命の対応
1.11.12 以降へ更新
9.3
CVSS / 最悪クラス
認証なし
到達条件
RCE
到達できる影響
更新で解消
本命の封鎖

放置の危険度

認証不要でRCEに至るため、無差別スキャンの格好の標的です(だからこそKEV入りしています)。「うちは小さいから狙われない」は通用しません。スキャナはインターネット全体を機械的に舐めます。

どんな脆弱性か(PHPオブジェクトインジェクション)

PHPには、データを文字列化する serialize と、それを復元する unserialize があります。信頼できない入力をそのまま unserialize すると、攻撃者は「復元されると望ましくない副作用を起こすオブジェクト」を渡せます。復元の過程(マジックメソッド等)で意図しない処理が連鎖し、最終的にコード実行まで至る——これがPHPオブジェクトインジェクション(CWE-502)です。

✗ 信頼できない入力を復元

外部入力 → unserialize でオブジェクト化 → 復元処理が連鎖 → コード実行

✓ 値として扱う

外部入力は JSON 等のデータとしてのみ受ける → オブジェクトは復元しない

信頼できない入力をデシリアライズすると、攻撃者の用意したオブジェクトが復元され、意図しない処理が連鎖する。値として扱う限り安全。

今回の対象は、Magento 2 のキャッシュ高速化拡張です。攻撃者は認証を経ずに到達でき、CVSSは 9.3 と最悪クラスに評価されています。

影響範囲

項目内容
対象拡張Mirasvit Full Page Cache Warmer for Magento 2
影響を受けるバージョン1.11.12 未満
修正バージョン1.11.12 以降
前提条件認証不要(unauthenticated)
到達できる影響リモートコード実行(RCE)

対応策

1

拡張を 1.11.12 以降へ更新(最優先・本命)

対象拡張を最新へ更新する。これがRCEを実際に封鎖する唯一の本命。更新後、稼働中の実バージョンを確認する。
2

更新までの時間稼ぎ(多層防御)

すぐ更新できない場合は、該当機能のエンドポイントへのアクセス制限(IP許可・基本認証・到達経路の遮断)やWAFで一時的に被害面を下げる。あくまで時間稼ぎ。
3

侵害の有無を確認

更新前に到達されていた可能性を踏まえ、不審なファイル・定期実行・外部通信・管理者アカウントの増減を点検する。RCEは「環境変数やDB全体が漏れた前提」で扱う。
4

拡張の棚卸し+CVE機械監視

入れている拡張・依存を棚卸しし、CVEを機械(Dependabot / osv-scanner 等)で監視する。「公開済みの既知CVEを人手で見落として放置」を構造的に防ぐ。

ITDの視点:デシリアライズは“設計で消す”

この種の脆弱性は無くなりません。理由は「便利だから外部入力をそのまま復元してしまう」から。ITDの立場は明快で、信頼できないデータを unserialize する場面を作らないこと。外部入力は json_decode 等でデータとしてのみ受け、オブジェクトの復元には使わない。これでこのクラスは設計段階で構造的に消えます

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よくある質問

QCVE-2026-45247で何が起きる?
A

認証なしの攻撃者が、対象拡張を入れたMagentoサイト上で任意コードを実行(RCE)できます。サイト改ざん・情報窃取・他システムへの足がかりに直結する、最悪クラスの脆弱性です。

Q一番確実な対応は?
A

拡張「Mirasvit Full Page Cache Warmer for Magento 2」を1.11.12以降へ更新することです。更新が本命の封鎖で、設定変更やWAFは更新までの時間稼ぎと多層防御として併用します。

QPHPオブジェクトインジェクションとは?
A

信頼できない入力をそのままデシリアライズ(`unserialize`等)し、攻撃者が用意したオブジェクトを生成させることで、本来意図しない処理を連鎖的に動かす脆弱性です(CWE-502)。本質的な防御は『信頼できないデータをデシリアライズしない』ことです。