サプライチェーン
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大阪急性期・総合医療センター ランサムウェア事件(2022)— 委託先VPNから侵入、医療のBCP
侵入口は病院本体ではなく、給食委託事業者のリモート保守用VPN機器の脆弱性放置と、流出済み認証情報の悪用だったと調査委員会報告書は指摘している。病院と委託先が常時接続していた構成、サーバ/PCで共通のパスワード、全ユーザーへの管理者権限、電子カルテ系のアンチウイルス未導入、ネットワーク分離不足が重なり、被害が電子カルテ全体に波及。外来・手術・救急が制限され、完全復旧まで2か月強を要した。あなたの環境では、委託先の接続を『自分の攻撃面』として扱い、外部公開VPNの更新、認証情報の使い回し廃止、最小権限、分離、そして医療BCP(紙運用と復旧訓練)で守る。
MOVEit 大規模情報漏えい(2023)— SQLインジェクションのゼロデイが2,700社超に波及した原因と防御
入口はインターネット公開のファイル転送製品MOVEit TransferのSQLインジェクションのゼロデイ(CVE-2023-34362)。Web shell(LEMURLOOT)が仕込まれ背後のDBからデータが一括窃取され、2,700社超・約9,330万人分が流出。多くの被害者は委託先・取引先がMOVEitを使っていたことで間接的に巻き込まれた。あなたの環境ではKEV即時パッチ・公開面の最小化・Web↔DBの最小権限と分離・委託先の棚卸しとデータ最小化で備える。
自前のGitサーバーとGitHub、セキュリティ的にどっちが安全か
自前Gitは『安全になる』のではなく『リスクを移し替える』。誤公開という事故クラスは消えるが、サーバのパッチ・バックアップ・コミット前の秘密検出という責任が自分に移る。条件を満たせば良い選択、放置すればGitHubより危険。当サイトの視点=自前運用は代償とセットでなければ成立しない。
osv-scannerの導入と使い方:依存パッケージのCVEを機械で見つける
osv-scannerはロックファイルやコンテナを走査して依存のCVEを洗い出す無料ツール。導入・実行・CI組込みを手順化し、npm/pnpm audit・Dependabotとの使い分けまで整理する。当サイトの視点=ツール選びの正解は『あなたの構成』で決まる。複数言語混在やGitHub非依存ならosv-scanner、単一npmなら同梱のpnpm auditで十分。
Codecov 改ざん事件(2021)— CIの“信頼するツール”が乗っ取られ秘密情報が流出した原因と防御
原因は『CIで信頼して実行するツール(curl|bashのBash Uploader)が上流で改ざんされた』こと。自分のコードは無傷なので約2か月気づけず、CIの秘密情報が流出。検知はチェックサム照合だった。あなたのCIでは取得物の完全性検証・秘密の最小権限・ローテーション・egress監視で再発防止する。
XZ Utils バックドア(CVE-2024-3094)— 信頼そのものが狙われたサプライチェーン事件
圧縮ライブラリxzに、信頼を得た維持者がバックドアを仕込んだ供給網攻撃。安定版到達寸前で一技術者の『遅い』という違和感が食い止めた。コードでなく『人と信頼』が狙われた。依存の最小化・版固定・再現性・違和感の追跡・維持者支援が教訓。