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速報

CVE-2026-0770 — Langflow の未認証リモートコード実行(解説と対応策)

CVE-2026-0770は、AIエージェント構築ツール Langflow の validate(コード検証)エンドポイントに存在する未認証のリモートコード実行(RCE)脆弱性です。exec_globals 経由で信頼できないコードが実行され、認証なしで任意コード実行に至ります。CVSSは9.8・実際に悪用中(CISA KEV掲載)。掲載時点で調整元は修正版を明示しておらず、主対策は『インターネット露出の遮断+認証+最新版更新』。攻撃手順を伏せて防御目線で解説します。

公開日 2026-07-23 最終確認 2026-07-23 8分で読める

実際に悪用が確認されている脆弱性(CISA KEV掲載)の速報解説です。何が起きるのか・影響範囲・対応策を、攻撃の再現手順や実証コード(PoC)は伏せて防御目線でまとめます。

速報サマリー — ADVISORY
CVE
CVE-2026-0770(信頼できない制御領域からの機能挿入・CWE-829)
重大度
Critical(CVSS 9.8)・実際に悪用中(CISA KEV)
種別
validate(コード検証)エンドポイントの未認証リモートコード実行(RCE)
影響
認証なしでの任意コード実行(多くの構成でroot)・認証情報/クラウドメタデータ窃取・横展開
対象
Langflow 1.7.3 以前
本命の対応
公開停止(ネットワーク隔離+認証)+最新版へ更新
9.8
CVSS / 最悪クラス
認証なし
到達条件
RCE→root
到達できる影響
露出遮断
本命の封鎖

放置の危険度

認証不要でroot相当のコード実行に至り得るため、公開されている Langflow は無差別スキャンで一斉に狙われます。報道・脅威情報によれば、2026-06-27 ごろから実際の悪用が観測され、CISA が KEV に登録する前の時点で 64個の送信元IPから220件超の悪用試行が記録されたとされます。観測された挙動には、コマンド実行の確認・システム偵察・追加スクリプトの取得・認証情報やクラウドメタデータへのアクセス試行が含まれます。インターネットに露出していたなら「侵害された前提」で扱ってください。

影響範囲

項目内容
対象Langflow(AIエージェント/フローのビジュアル構築ツール)
影響を受けるバージョン1.7.3 以前(NVD/ZDI/GitHub Advisory の対象範囲)
修正バージョン掲載時点で調整元は明示せず(ZDI推奨=製品への到達を制限)。最新版へ更新しつつ、隔離+認証を主対策とする
前提条件認証不要(unauthenticated)
到達できる影響任意コード実行(RCE)→ サーバー乗っ取り・認証情報/メタデータ窃取・横展開
状況実際に悪用中(CISA KEV)

深刻度の評価差について(両論・確認)

本脆弱性の深刻度は資料でわずかに分かれます。NVD と ZDI(ZDI-26-036)は CVSS 3.x で 9.8GitHub Advisory は CVSS 4.0 で 8.9 と評価しています。バージョン体系の違いによる差であり、いずれも「認証不要・低複雑度・任意コード実行」という最悪クラスである点は一致します。評価の細部に関わらず、対応は「公開停止+更新」の一択です。

再発している脆弱性であること(重要)

Langflow の validate/コード実行系エンドポイントでは、過去にも未認証RCE(CVE-2025-3248)が KEV 入りしており、別の Langflow の脆弱性では「修正版とされたバージョンでも依然として悪用可能」と報告された経緯があります。「更新したから安全」と考えず、更新は行いつつも、ネットワーク隔離・認証・最小権限を恒久の主対策に据えてください。

対応策

1

インターネット露出を止める(最優先・本命)

Langflow を公開ネットワークから切り離す。リバースプロキシ+認証、IP許可リスト、VPN/内部ネット限定などで未認証の到達をゼロにする。Langflow は設計上コードを実行するツールであり、公開そのものが根本リスク。これがRCEを実際に封鎖する本命。
2

最新版へ更新(ただしパッチ単独に依存しない)

公開されている最新版へ更新する。ただし掲載時点で調整元は修正版を明示しておらず、過去に「修正版でも悪用可能」と報告された経緯があるため、更新は隔離+認証と併用する。ベンダーのリリースノート/セキュリティ告知で最新状況を必ず確認する。
3

侵害の有無を確認(露出していた前提で)

不審なプロセス・cron・アウトバウンド通信、想定外のファイル書き込み、認証情報やクラウドメタデータ(インスタンスのIAMトークン等)へのアクセス痕跡、validate エンドポイントへの未認証アクセスを点検する。RCEは「サーバー上の秘密(鍵・トークン・DB接続情報)が漏れた前提」で扱い、露出していたなら認証情報をローテーションする。
4

最小権限で動かす・攻撃面を減らす

Langflow をroot以外で実行し、到達できるクラウド権限(インスタンスロール等)を最小化する。不要ならメタデータエンドポイントへの到達を絞る。「侵入されても被害を最小化」する多層防御。
5

CVEの機械監視と迅速更新

Langflow を含む自ホスト製品のバージョンとCVEを機械監視し、公表されたら速やかに更新・封鎖する運用にする。「公表済みの既知CVEを人手で見落として放置」を構造的に防ぐ。

当サイトの視点:コードを実行するツールは『公開しない』が既定

この脆弱性の芯は、個別のバグというより「設計上コードを実行するツールを、未信頼ネットワークに露出した」ことにあります。AIエージェントの構築ツールやローコード基盤は、便利さと引き換えに任意コード実行を前提に持つものが多く、しかも社内検証用がいつの間にか公開されがちです。単発の更新は必須ですが、恒久的に効くのは「開発・検証用のコード実行ツールはインターネットに出さない」既定と、自ホスト製品のCVEを機械監視して素早く封鎖する運用です。AI時代のセキュリティ・チェックリストも参照してください。

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よくある質問

QCVE-2026-0770 で何が起きる?
A

AIエージェント構築ツール Langflow のコード検証(validate)エンドポイントで、exec_globals パラメータ経由の信頼できない入力が exec() でそのまま実行されます。これにより認証なしの攻撃者が任意のコードを実行でき(多くの構成でroot権限)、サーバー乗っ取り・認証情報やクラウドメタデータの窃取・他システムへの横展開に直結します。CVSSは9.8、実際に悪用が確認されています(CISA KEV掲載)。

Q一番確実な対応は?
A

Langflow をインターネットから切り離すこと(ネットワーク隔離+認証必須)が最優先の本命です。Langflow は設計上コードを実行するツールであり、未信頼ネットワークに公開すること自体が根本リスクです。あわせて最新版へ更新しますが、掲載時点でZDI・GitHub Advisory・NVDは修正バージョンを明示しておらず(ZDIの推奨は『製品への到達を制限』)、Langflow は過去にも同系統のRCEが『修正版でも悪用可能』と報告された経緯があるため、パッチ単独に依存しないでください。

Q深刻度が資料で少し違うのはなぜ?
A

NVD と ZDI(ZDI-26-036)は CVSS 3.x で 9.8、GitHub Advisory は CVSS 4.0 で 8.9 と評価しています。バージョン体系の違いによる差で、いずれも『認証不要・低複雑度・任意コード実行』という最悪クラスである点は一致しています。評価の細部に関わらず、対応は『公開停止+更新』の一択です。