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Drupal Commerce Coreの脆弱性 CVE-2026-118539:ログインなしでアクセス制御を回避、悪用あり(8.x-2.41・3.3.13へ更新)

Drupalは10月28日、Commerce Coreのアクセス制御の回避を「Highly critical」と評価し、悪用を確認したと発表(SA-CONTRIB-2026-254)。対象の版、修正版8.x-2.41・3.3.13、NVDが6.5とする理由、注文の点検方法を整理します。

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対象:Drupal Commerceでオンラインショップを運営している担当者と開発者。本記事はDrupalのセキュリティ勧告とNVDの公開情報にもとづく解説で、攻撃の手順や攻撃コードは載せません。

続報待ち:この記事は公式発表に合わせて更新します

2026年10月31日(日本時間)時点

まだ分かっていないこと

  • 攻撃者がこの回避で何をしているか、被害の規模(Drupalは詳細を公表していない)
  • NVD自身の分析(状態は分析待ち、Awaiting Analysis、10月30日)
  • 米CISAがKEVへ追加するか

Drupalは10月28日にSA-CONTRIB-2026-254を修正版とともに公表し、実際に悪用されているとしています。10月31日に、勧告、NVD、米CISAのKEV一覧を確認しました。

今日やること

1

Commerce Coreの版を確かめる

Composerのロックファイルか、Drupalの「機能拡張」の画面で、Commerce Core(マシン名 commerce)の版を見ます。対象は、8.x-2.41より前と、3.0.0から3.3.13より前です。

2

更新する

Drupalの勧告のとおり、3.x系は3.3.13、2.x系は8.x-2.41へ上げます。可能ならステージングで試しますが、試験に時間をかけすぎて、本番を対象の版のまま置かないでください。

3

注文と決済を点検する

Drupalは、注文に不整合がないかを点検するよう求めています。当サイトの提案として、支払い済み・完了の注文を決済事業者の記録と突き合わせ、予期しない金額、合計、注文の状態、顧客の項目がないかを見ます。悪用は10月28日の勧告より前から始まっていた可能性があるため、10月28日からの点検では足りないかもしれません。ログが残る限りさかのぼります。

4

ログを残し、ほかの兆候を確かめる

更新前のWebサーバーとアプリケーションのログを保存します。説明のつかない点が見つかったら、開発担当と決済事業者に相談し、自社に当てはまる個人情報保護やカード情報の規則に基づく報告義務も確認します(当サイトの判断)。

何が公表されたのか

Commerce Coreのアクセス制御の回避(CVE-2026-118539、SA-CONTRIB-2026-254)
製品
Commerce Core(マシン名 commerce)。カート、決済画面、APIで商品やサービスを売るためのDrupalモジュール
種類
アクセス制御の回避。モジュールが一部のルートとエンティティのフィールドを十分に守っていない(Drupal)。NVDでは認可の欠如(CWE-862)、強制ブラウジング
深刻度
Drupal:Highly critical、21/25。アクセスの複雑さなし、認証不要、機密性・完全性への影響は一部、悪用あり、すべての構成が対象。NVDの記録:CVSS v3.1で6.5(NVDの記録に追記された米CISAのADPの値)
対象
8.x-2.41より前。3.0.0から3.3.13より前
修正版
8.x-2.41、3.3.13
悪用
Drupalは「実際に悪用されている」と明記。誰が、どの規模でかは非公表
公表
2026年10月28日(Drupal)。NVDの記録は10月30日に作成

2つの評価が違う理由です。Drupalの点数は25点満点の独自の物差しで、悪用が出ていることやすべての構成が対象になることを数えます。NVDの6.5は、技術的な影響を中心にしたCVSSの計算で、悪用の有無は入りません。どちらかが誤りというわけではありませんが、急ぐべき度合いは前者のほうがよく表します。NVDの記録には、米CISAのADP(調整役)が10月30日に悪用を「none」とした評価もありますが、開発元のDrupalが悪用中だとしているので、当サイトはDrupalの発表に従います。

1. 版を確かめる

8.x-2.41より前、3.3.13より前が対象

2. 更新する

8.x-2.41 または 3.3.13

3. 注文を点検する

決済事業者の記録と突き合わせる

今日の順番。Drupalの勧告と当サイトの提案にもとづく。

経過

  1. 10月28日

    Drupalのセキュリティチームが、SA-CONTRIB-2026-254を修正版とともに公表し、実際に悪用されているとした。
  2. 10月30日

    NVDがCVE-2026-118539の記録を作成(分析待ち、米CISAのADPのCVSS 6.5)。

分かっていること・分かっていないこと

項目状態
悪用Drupalが明記。詳細は非公表
対象と修正版Drupalが公表(上記)
NVD分析待ち。米CISAのADPのCVSS 6.5
米CISAのKEV10月31日時点で未登録
攻撃の規模と、注文に何が行われたか公表されていない

出典

2026年10月31日(日本時間)に確認しました。

  • Drupal.org「Commerce Core - Highly critical - Access bypass - SA-CONTRIB-2026-254」(2026年10月28日) — drupal.org
  • NVD「CVE-2026-118539」 — nvd.nist.gov
  • 米CISA「Known Exploited Vulnerabilities Catalog」(10月31日に確認、未登録) — cisa.gov

更新履歴

2026-10-31:初版。Drupalの勧告とNVDにもとづく。

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よくある質問

Q何が起きたのですか?
A

Drupalのセキュリティチームは2026年10月28日、Commerce Coreモジュールの脆弱性(CVE-2026-118539)をSA-CONTRIB-2026-254として公表しました。一部のルートとエンティティのフィールドの保護が足りず、アクセス制御を回避できます。Drupalは「Highly critical」と評価し、実際に悪用されているとしています。

Q対象の版と修正版は?
A

Drupalによると、8.x-2.41より前と、3.0.0から3.3.13より前が対象です。修正版は、2.x系が8.x-2.41、3.x系が3.3.13です。

QDrupalは「Highly critical」なのに、NVDは6.5なのはなぜですか?
A

評価の物差しが違います。Drupalの21/25は、認証が要らないこと、悪用が出ていることなどを合わせた独自の点数です。NVDの記録にあるCVSS v3.1の6.5(機密性・完全性への影響は低、認証不要)は米CISAのADPがNVDの記録に追記した値で、NVD自身の分析は終わっていません。CVSSには悪用の有無が入りません。急ぐべき案件として扱ってください。

Q攻撃者に何をされるのですか?
A

Drupalは、店側(ベンダー)に金銭的な影響が出るおそれがあるとだけ書いていて、具体的な操作は公表していません。当サイトも推測は書きません。Drupalは、注文に不整合がないかを点検するよう求めています。

Q注文はどう点検すればよいですか?
A

Drupalの助言は、注文に不整合がないかを点検することです。当サイトの提案として、支払い済み・完了の注文を決済事業者の記録と突き合わせ、予期しない金額、合計、状態、顧客情報がないかを見ます。最後に更新した日と照らして、できるだけ広い期間で確かめます。

Q米CISAのKEVには載っていますか?
A

2026年10月31日の時点では載っていません。NVDの記録には、米CISAの調整役が10月30日に悪用を「none」とした評価がありますが、Drupalの発表とは合いません。ここでは開発元であるDrupalの勧告を一次情報として扱います。