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Cisco Catalyst SD-WAN Managerの脆弱性 CVE-2026-76504:ログインなしで管理者として操作される、悪用を確認(修正版へ更新)

CVE-2026-76504は、Cisco Catalyst SD-WAN ManagerのAPIに認証なしで管理者として入られる脆弱性。悪用が確認され、9月30日に米CISAのKEVに追加。修正版と点検。

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対象:Cisco Catalyst SD-WAN Manager(旧vManage)を自社のサーバーや自社のクラウドのアカウントで動かしている組織と、その運用を受けている事業者。Ciscoが運用するクラウドの提供は修正済みです。本記事はCiscoのセキュリティ勧告、NVD、米CISAのKEV一覧にもとづく解説で、攻撃の手順や攻撃コードは載せません。

続報待ち:この記事は公式発表に合わせて更新します

対象者

Cisco Catalyst SD-WAN Manager(旧vManage)を自社のサーバーや自社のクラウドのアカウントで動かしている組織と、その運用を受けている事業者。Ciscoが運用するクラウドの提供は修正済みです。

影響が確認された範囲表で見る ↓
  • 対象の版と修正版
  • ログイン不要、管理者の権限でAPIに入れる
  • 実際の攻撃
さらに1件
  • Cisco運用のクラウド
未確認事項
  • 攻撃や侵害を受けたシステムの数
  • 管理者の権限を得た攻撃者が何をしたか
  • KeyDriftという名前がこのCVEを指すか
今やること手順を見る ↓
  1. SD-WAN Managerと版を洗い出す
  2. 系列ごとの最初の修正版へ上げる
  3. 管理用の接続口に届く相手を絞る
さらに2件
  1. ログで不正利用の跡を確かめる
  2. 更新のあと、管理者の権限を固める
最終確認日時
2026年10月31日(日本時間)時点
発表の続報予定と確認の記録

Ciscoの勧告(版1.1、10月2日)とKEVへの登録は公開済みです。10月31日に、勧告、NVD、米CISAのKEVのフィード(版2026.10.30)を確認しました。

今日やること

1

SD-WAN Managerと版を洗い出す

待機系や検証用のクラスターも含め、すべてのSD-WAN Managerのソフトウェアの版を控えます。Ciscoによると、設定に関係なく対象です。Cisco SD-WAN Cloud(Cisco Managed)を使っているなら作業は要らないとCiscoは説明しており、版はサービスのヘルプ機能で確かめられます。

2

系列ごとの最初の修正版へ上げる

20.9は20.9.10.1、20.12は20.12.8.2、20.15は20.15.6.1、20.18は20.18.4.1、26.1は26.1.2.1、26.2は26.2.1へ。20.9より前の版は修正版へ移行します。始める前に、コントローラーと拠点のルーターとの組み合わせを、Ciscoの互換性と更新の対応表で確かめます。

3

管理用の接続口に届く相手を絞る

Ciscoは、インターネットなど信頼できないネットワークからの接続を止め、ファイアウォールの内側で、分かっている信頼できる端末だけを通すよう勧めています。今日更新できないなら、これを先にやります。一時的なLive Protectのシールドは部分的な保護で、URIエンコードを含む正規の利用者がログインできなくなることがあります。

4

ログで不正利用の跡を確かめる

Ciscoの勧告には、確かめるログのファイルと記録が載っています。見覚えのない接続元から、組み込みのシステム用アカウントでログインした記録などです。通常の運用でも出る記録があるので、普段の通信と比べて判断します。TACにケースを開く場合(重要度3、件名にCVE-2026-76504)は、先にadmin-techファイルを作ります。

5

更新のあと、管理者の権限を固める

Ciscoは、初期の管理者パスワードを変えること、管理者ごとに必要な権限だけのアカウントを作ること、ログを外部のサーバーへ送り後で調べられる期間残すことを勧めています。不正利用の跡があったなら、その期間に拠点のルーターへ配られた設定の変更も見直します。

公表された内容

Cisco Catalyst SD-WAN ManagerのAPI認証回避(CVE-2026-76504)
製品
Cisco Catalyst SD-WAN Manager(旧vManage)。Cisco Catalyst SD-WANを一元管理するシステム
種類
HTTPリクエストのURIエンコードの扱いの不備による認証回避(CWE-177)
認証
不要。管理者の権限でAPIに入れる(Cisco)
深刻度
CVSS v3.1で9.8(Cisco)
対象
下の修正版より前の版。設定は問わない
修正版
20.9.10.1 / 20.12.8.2 / 20.15.6.1 / 20.18.4.1 / 26.1.2.1 / 26.2.1。Cisco運用のクラウドは20.15.605(作業不要)
回避策
なし。緩和策は信頼できないネットワークからの接続の制限
悪用
Ciscoのセキュリティチームが2026年9月に悪用を把握
KEV
2026年9月30日に追加、期限は10月3日。米CISAのフォレンジック確認の対象にも指定
9.8
CVSS v3.1(ログイン不要)
なし
回避策(Cisco)
9月30日
勧告の公開とKEVへの追加
6系列
修正版が出ている系列

1. 版を洗い出す

設定に関係なく対象

2. 更新して接続元を絞る

系列ごとの修正版。信頼できる端末だけ

3. ログを点検

Ciscoの勧告の点検項目。必要ならTAC

今日の作業の順番

修正版

SD-WANの版最初の修正版
20.9より前修正版へ移行
20.920.9.10.1
20.1220.12.8.2
20.1520.15.6.1
20.1820.18.4.1
26.126.1.2.1
26.226.2.1
Cisco SD-WAN Cloud(Cisco Managed)20.15.605(Ciscoが適用済み)

時系列

  1. 2026年9月

    Ciscoのセキュリティチームが悪用を把握。Ciscoによると、この脆弱性はサポートの問い合わせへの対応の中で見つかった。
  2. 9月30日

    Ciscoが勧告と修正版を公開。米CISAがKEVに追加し、期限を10月3日とする。
  3. 10月2日

    Ciscoが勧告を更新(版1.1)し、一時的なLive Protectのシールドを追記。
  4. 10月3日

    米国の連邦機関に対するKEVの期限が過ぎる。
  5. 10月31日

    勧告の追加の改訂はなし。NVDの状態はAnalyzed。

分かっていること・分かっていないこと

項目出典の内容状態
対象の版と修正版設定は問わない。系列ごとに修正版あり確定(Cisco)
ログイン不要、管理者の権限でAPIに入れる勧告に明記確定(Cisco)
実際の攻撃Ciscoが9月に悪用を把握悪用を確認(Cisco)
Cisco運用のクラウド20.15.605で修正、作業不要確定(Cisco)
攻撃を受けたシステムの数公表なし記載なし
攻撃者が入ったあとにしたこと公表なし記載なし
KeyDriftという名前CiscoもCISAも使っていない記載なし

ネットワーク全体に関わる理由

SD-WAN Managerは、管理するすべての拠点のルーターに設定を配ります。そこに管理者として入れるということは、1台のサーバーではなく、組織全体のネットワークの設計に手が届くということです。Ciscoが更新に加えて、管理用の接続口をインターネットから離すことを強く求めているのはそのためです。

勧告はKEVへの登録と同じ日に、攻撃がすでに知られた後で出ました。9月30日より前にインターネットから届いていたシステムは、修正版が出る前からさらされていた可能性があります。更新だけでは片付かず、ログの点検が必要です。

出典

2026年10月31日(日本時間)に確認。

  • Cisco「Cisco Catalyst SD-WAN Manager API Authentication Bypass Vulnerability」(cisco-sa-sdwan-webauth-xr8beuuU、2026年9月30日、版1.1は10月2日) — sec.cloudapps.cisco.com
  • Cisco「Cisco Catalyst SD-WAN Hardening Guide」 — sec.cloudapps.cisco.com
  • NVD「CVE-2026-76504」 — nvd.nist.gov
  • 米CISA「Known Exploited Vulnerabilities Catalog」(2026年9月30日に追加) — cisa.gov

更新履歴

2026-10-31:初版。Ciscoの勧告、NVD、米CISAのKEV一覧にもとづく。

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よくある質問

QCVE-2026-76504とは何ですか?
A

Cisco Catalyst SD-WAN ManagerのAPIのセッション認証の脆弱性です。Ciscoによると、HTTPリクエストのURIエンコードの扱いに不備があり、遠隔の攻撃者が認証なしで認証のルールをすり抜け、管理者ユーザーとしてAPIに入れます。CVSSは9.8です。

Q対象の版と修正版は?
A

設定に関係なく対象です。最初の修正版は20.9.10.1、20.12.8.2、20.15.6.1、20.18.4.1、26.1.2.1、26.2.1です。20.9より前の版は、修正版へ移行する必要があります。Ciscoが運用するCisco SD-WAN Cloud(Cisco Managed)はリリース20.15.605で修正済みで、利用者の作業は要りません。

Q悪用されているのですか?
A

はい。Ciscoは、2026年9月にこの脆弱性の悪用を把握したとしています。米CISAは2026年9月30日にKEVに追加し、期限は10月3日でした。

Q回避策はありますか?
A

ありません。Ciscoは回避策はないとしています。自社運用の環境への緩和策として、インターネットなど信頼できないネットワークからの接続を制限するよう勧めています。一時的な保護としてLive Protectのシールドも出していますが、部分的な保護にとどまり、URIエンコードを含む正規の利用者がログインできなくなることがあると説明しています。

Q侵害されたかどうかはどう確かめますか?
A

Ciscoの勧告の「Indicators of Compromise」の節に、確かめるログのファイルと記録が載っています。Ciscoは、判断に助けが要る場合はCVE番号を件名に入れた重要度3のTACケースを開くよう求めており、その前にSD-WAN Managerでadmin-techファイルを作るよう勧めています。

QKeyDriftと呼ばれている脆弱性ですか?
A

確認できませんでした。Ciscoの勧告とKEVの登録にKeyDriftという名前はなく、この名前とCVE-2026-76504を結びつける一次情報も見つかりませんでした。