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セキュリティ対策

「ウイルスに感染しています」の警告は、ほとんどが偽物——閉じ方と、電話・遠隔操作してしまった後の対処

ブラウザに突然「ウイルスに感染しています」と警告が出て電話番号が表示されたら、それはサポート詐欺の偽警告です。IPAによれば画面が出ただけなら感染していません。閉じ方と、電話・遠隔操作・支払いをしてしまった段階ごとの対処を、IPA・警察庁・Microsoftの公式情報にもとづいて解説します。

公開日 2026-09-26 更新日 2026-09-26 最終確認 2026-09-26 10分で読める

対象:パソコンやタブレットでWebサイトを見ている最中に、突然「ウイルスに感染しています」「今すぐ電話してください」という画面や警告音が出て、不安になっている方。本記事はIPA(情報処理推進機構)・警察庁・Microsoftの公式情報にもとづく解説です。

いま画面が出ているなら、先にこれだけ

①表示されている番号に電話しない。②キーボードの「Esc」キーを長押しし、出てきた閉じるボタンでブラウザを閉じる。タブレットなら、画面を長押しして上部に出る「×」を押します。それでも閉じられなければ、パソコンを再起動してください。画面が出ただけなら、これで対処は終わりです。

本物の警告と、偽の警告の見分け方

偽の警告(サポート詐欺)

  • ブラウザの中に、全画面で表示される
  • 電話番号が書かれていて、今すぐ電話するよう急かす
  • 警告音や音声、カウントダウンで不安をあおる
  • 「Microsoft」「Windows」などの名前やロゴを勝手に使う
  • 閉じようとしても閉じにくい作りになっている

本物のセキュリティ機能

  • OSやセキュリティソフトの通知として出る(ブラウザのページではない)
  • 電話番号は書かれていない(Microsoftは、自社のエラーや警告に電話番号を載せることはないと明言)
  • 「スキャンする」「隔離する」などの操作ボタンで完結する
  • サポートの支払いをギフトカードや暗号資産で求めることはない(同じくMicrosoftが明言)

どこまで進んだかで、やることが変わる

偽警告の被害は、段階を踏んで大きくなります。自分がどこまで進んだかを確かめて、該当する段階の対処をしてください。

段階1 画面を見ただけ

感染していない(IPA)→ 閉じれば終わり

段階2 電話をかけた

パソコンはまだ無事 → 以後の指示に従わない

段階3 遠隔操作ソフトを入れた

相手にパソコンを操作された可能性 → 切断・削除・パスワード変更

段階4 お金を払った

支払いの停止を依頼 → 警察に相談

偽警告の被害は段階的に進む。どの段階で止まったかで、必要な対処が変わる。
1

段階1:画面を見ただけ——閉じれば終わり

IPAは、画面が表示されただけであればウイルスには感染しておらず、偽の警告画面を閉じるだけで問題ないとしています。「Esc」キーを長押しして閉じるボタンを出し、ブラウザを閉じてください。IPAは、実際の画面に近い状態で閉じ方を練習できる 閉じ方体験サイト を公開しています。家族が使うパソコンがあるなら、一度練習しておくと、いざというときに慌てずに済みます。

2

段階2:電話をかけてしまった——以後の指示に従わない

電話しただけで、ソフトのインストールや支払いをしていなければ、パソコンは操作されていません。相手は「このままでは危険」「修理費用が必要」と言って次の段階へ進ませようとします。電話を切り、かかってきても応じず、言われた操作をしないでください。相手に名前や住所、カード番号などを伝えてしまった場合は、それを悪用した連絡に注意します。

3

段階3:遠隔操作ソフトを入れてしまった——切断・削除・初期化・パスワード変更

警察庁は、ネットワークから切断してウイルスチェックを行い、インストールしたアプリ等をアンインストールし、可能であれば初期化を行い、パスワードを変更するよう案内しています。遠隔操作の最中にネットバンキングやメール、ショッピングサイトにログインしていた場合は、そのパスワードを、別の安全な端末から変更してください。銀行口座が関わる場合は、銀行にもすぐ連絡します。パスワードの使い回しをやめる現実的な方法は パスワードマネージャー です。

4

段階4:お金を払ってしまった——支払いの停止を依頼し、警察に相談

警察庁は、クレジットカードで払った場合はカード会社に連絡して支払いの停止を依頼し、電子マネーで払った場合は電子マネーの管理会社へ被害を連絡したうえで、最寄りの警察署に相談するよう案内しています。電子マネーのカードの番号やレシートは、捨てずに手元に残してください。

当サイトの視点:この詐欺は、パソコンではなく「人」を攻撃している

偽警告の画面そのものは、ブラウザに表示された1枚のWebページにすぎません。パソコンの中には何も入り込んでいないのに被害が出るのは、この詐欺が狙っているのがパソコンではなく画面の前の人の不安だからです。警告音、カウントダウン、閉じにくい画面——すべて「考える時間を奪って電話させる」ための演出です。

だから技術的な対策より効くのは、ひとつのルールを覚えておくことです。「電話番号が書かれた警告は、偽物」。本物のセキュリティ機能は、あなたに電話をかけさせません。このルールは、家族——特に、パソコンの操作に不安のある家族——と共有しておく価値があります。偽警告を一度見て、閉じ方を知っている人は、二度とだまされません。

本当に感染しているかもしれないとき

偽警告とは別に、次のような状態が続く場合は、本物のマルウェア感染を疑います——セキュリティソフト自身が検出を通知してきた、身に覚えのないソフトや拡張機能が増えている、ブラウザのホーム画面や検索エンジンが勝手に変わる、アカウントから身に覚えのない送信やログインがある。この場合はネットワークから切断してセキュリティソフトでスキャンし、必要なら初期化を検討します。マルウェアの種類と感染経路は マルウェアとは、アカウントが乗っ取られていないかの確かめ方は 乗っ取りかどうかを見分ける3か所 で解説しています。

出典(公開記録)

  • IPA(情報処理推進機構)「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」(2024年11月19日更新) — ipa.go.jp
  • IPA「サポート詐欺の『偽セキュリティ警告画面の閉じ方体験サイト』を公開」 — ipa.go.jp
  • 警察庁「サポート詐欺対策」 — npa.go.jp
  • Microsoft「テクニカル サポート詐欺から自分を守る」 — support.microsoft.com

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よくある質問

Q「ウイルスに感染しています」という警告が出ました。本当に感染していますか?
A

ブラウザの画面に警告が出て、電話番号に連絡するよう求められる場合は、サポート詐欺の偽警告です。IPAは、画面が表示されただけであればパソコンはウイルスに感染しておらず、偽の警告画面を閉じるだけで問題ないとしています。

Q偽の警告画面が閉じられません。どうすればいいですか?
A

IPAは、キーボードの「Esc」キーを長押しして閉じるボタンを表示させ、ブラウザを閉じる方法を案内しています。タブレットでは、画面を長押しして上部に表示される×を押します。IPAは実際の操作を練習できる「閉じ方体験サイト」も公開しています。表示されている番号には電話しないでください。

Q表示された番号に電話してしまいました。
A

電話しただけで、遠隔操作ソフトのインストールや支払いをしていなければ、パソコンが操作されたわけではありません。以後の電話には応じず、指示に従わないでください。不安な場合はIPAの安心相談窓口や、最寄りの警察署に相談できます。

Q言われるままに遠隔操作ソフトを入れてしまいました。
A

警察庁は、ネットワークから切断してウイルスチェックを行い、インストールしたアプリ等をアンインストールし、可能であれば初期化してパスワードを変更するよう案内しています。遠隔操作中にネットバンキングやメールにログインしていた場合は、そのパスワードを別の安全な端末から変更してください。

Qサポート料金を支払ってしまいました。
A

警察庁は、クレジットカードで支払った場合はカード会社に連絡して支払いの停止を依頼し、電子マネーで支払った場合は電子マネーの管理会社へ被害を連絡したうえで、最寄りの警察署に相談するよう案内しています。早いほど止められる可能性があります。