対象:オープンソースのAIコーディングエージェント「OpenCode」のホスト型サービス「OpenCode Console」の利用者。特に、Consoleのワークスペースに外部AI事業者のAPIキーを連携していた人。本記事はOpenCodeの公式Xの投稿と、同社のメールや発言を伝えた報道にもとづく解説で、攻撃手順は扱いません。
続報待ち:この記事は公式発表に合わせて更新します
- 対象者
オープンソースのAIコーディングエージェント「OpenCode」のホスト型サービス「OpenCode Console」の利用者。特に、Consoleのワークスペースに外部AI事業者のAPIキーを連携していた人。
- 影響が確認された範囲表で見る ↓
- 影響を受けたConsole利用者の割合
- 影響を受けた人
- 対象者への連絡
可能性があるとされた項目
- Consoleのワークスペースに保存した外部AI事業者のキー
- 未確認事項
- 侵入の経路
- 漏れた可能性のあるキーの数と保存の方法
- キーがどこまで悪用されたか
さらに1件
- 返金の条件
- 今やること手順を見る ↓
- OpenCodeからのメールが届いたか確かめる
- 連携していたAI事業者のキーを、各事業者で失効させる
- 10月17日以降の利用量と請求を確かめる
さらに2件
- 新しいキーを使う前に、事業者側で上限を設定する
- 請求があったら、記録を残して両社に連絡する
- 最終確認日時
- 2026年10月31日時点
発表の続報予定と確認の記録
10月17日の投稿には「事案は継続中のため、現時点ではこれ以上の詳細を共有できない」とあります(英文からの訳)。10月31日に確認した時点で、同社のステータスページにもWeb検索でも、本件の新しい公式の発表は見つかりませんでした。
OpenCode Consoleの利用者が今日やること
OpenCodeからのメールが届いたか確かめる
OpenCodeは、影響を受けた利用者全員に2026年10月17日の朝メールを送り、メールが届いていない人は影響を受けていないとしています。迷惑メールのフォルダーも含めて、その日付ごろのOpenCodeからのメールを探してください。
本件をうたうメールやメッセージのリンクは使いません。アカウントを確かめるときは、ブックマークか自分で入力したアドレスからOpenCode Consoleを開きます。
連携していたAI事業者のキーを、各事業者で失効させる
メールが届いたなら、OpenCode Consoleに保存していた外部AI事業者のキーをすべて失効させます。報道によれば、OpenCodeも対象者にそう伝えています。作業は各事業者の管理画面で行ってください。OpenCodeからキーを消しても、すでに誰かが持っている写しは止まりません。
メールは届いていないがConsoleにキーを連携していて不安なら、失効と再発行の手間は小さいので、やっておいて損はありません。古いキーを使っていた場所はすべて新しいキーに替え、自分のツールが止まらないようにします。
10月17日以降の利用量と請求を確かめる
各事業者の管理画面で、2026年10月17日以降の利用量と請求を見てください。報道によれば、OpenCodeのメールは、漏れた可能性のある最も早い時刻を10月17日00:30(UTC。日本時間9:30)としています。急な増加、使っていないモデル、作業していない時間帯のリクエストに注意します。OpenCode側で設定した利用上限は、盗まれたキーで事業者に直接送られたリクエストには効きません。
事業者が盗まれたキーの悪用を見つけたときに何が起きるかは、盗まれたAPIキーとアカウントの停止 を参照してください。
新しいキーを使う前に、事業者側で上限を設定する
事業者が用意していれば、アカウントやプロジェクトに月の利用額の上限と利用量の通知を設定し、新しいキーには必要な権限とプロジェクトだけを与えます。新しいキーが漏れても、被害は上限で止まります。
請求があったら、記録を残して両社に連絡する
報道によれば、OpenCodeは不正な請求の返金を進めているとし、一部の事業者はキーを止めたり、攻撃で使われた分を返金したりしたといいます。利用の記録をスクリーンショットか書き出しで残し、OpenCodeと事業者の公式のサポート窓口に連絡してください。キーの値は伏せて伝えます。
何が起きたのか(OpenCodeの投稿と報道より)
OpenCodeの公式Xアカウント(@opencode。opencode.aiからリンクされている)は、2026年10月17日に次の内容を投稿しました。投稿にない詳細は、同社のメールや発言を伝えた報道によるもので、そのことを明記します。
2026年10月16〜17日の夜
OpenCode Consoleでセキュリティ侵害(同社)。メールを伝えた報道によれば、漏れた可能性のある最も早い時刻は10月17日00:30(UTC)。10月17日の朝
OpenCodeが影響を受けた利用者全員にメールで連絡(同社)。10月17日
OpenCodeがXで、Console利用者の1.4%が影響を受け、事案は継続中だと投稿。10月19日
報道各社が、メールの内容と同社の発言(オープンソースのアプリとコマンドラインツールは影響を受けていない、など)を伝える。10月31日時点
同社のステータスページにもWeb検索でも、新しい公式の発表は見つからない。
OpenCode Consoleに連携
Consoleのワークスペースに保存したキー。影響を受けたのはこの一部(同社)。キーが漏れた可能性(報道)
手元のアプリ・CLIだけで使用
影響なし。そこで使うキーは同社に送られないため(共同創業者、報道)
分かれ目はキーを置いていた場所で、どのAI事業者のキーかではありません。
- 何が起きたか
- 大規模な蒸留攻撃に関連するセキュリティ侵害(同社)
- 対象
- OpenCode Consoleの利用者の1.4%。外部のプロバイダーを連携していた一部。全員にメールで連絡し、届いていなければ影響なし(同社)
- 漏れた可能性があるもの
- Consoleのワークスペースに保存した外部AI事業者のAPIキー(同社のメールと発言、報道)
- 影響なし
- オープンソースのアプリとコマンドラインツール(共同創業者、報道)
- 対応
- 関係するAI事業者と対処(同社)。不正な請求の返金を進めている(報道)
- 原因
- 報道によれば古いシステムへの不正アクセス。OpenCodeの投稿では説明されていない
分かっていること・分かっていないこと
2026年10月31日時点の状態です。「報道」は、OpenCodeが公開したお知らせではなく、同社のメールや発言を伝えた報道によるものです。続報が出たら状態欄を更新します。
| 項目 | 公表・報道の内容 | 状態 |
|---|---|---|
| 影響を受けたConsole利用者の割合 | 1.4% | 確定(同社) |
| 影響を受けた人 | 外部のプロバイダーを連携していた一部の利用者 | 影響対象(同社) |
| 対象者への連絡 | 10月17日の朝に全員へメール | 確定(同社) |
| Consoleのワークスペースに保存した外部AI事業者のキー | 漏れた可能性がある | 可能性(同社が利用者へのメールで露出と案内したと報道) |
| オープンソースのアプリとコマンドラインツール | 影響を受けていない | 含まれない(共同創業者、報道) |
| 利用者・キーの数 | 割合だけが示されている | 記載なし |
| キーの保存の方法 | 説明されていない | 記載なし |
| 侵入の経路 | 古いシステムへの不正アクセス(報道)。詳細は未公表 | 調査中 |
| キーの悪用 | 利用者が不正な請求を報告(報道) | 調査中 |
| 返金 | 進めている(報道)。条件は未公表 | 記載なし |
読み方:同社自身の発表は短い
OpenCodeが公開した発表は1件の投稿だけで、キーについての詳細は同社のメールを伝えた報道によるものです。同社が詳しく発表するまでは、安全な側に倒して考えてください。Consoleにキーを連携していたなら、漏れたものとして扱います。
AI事業者のキーが漏れると何が起きうるか
一般に、漏れたAI事業者のAPIキーは次のように悪用されえます。今回これがすべて起きたという意味ではありません。
- あなたの契約でリクエストが送られ、請求があなたに来る。報道によれば、今回も利用者が不正な請求を報告している
- 事業者が悪用を見つけると、アカウントやプロジェクトが止められ、自分の作業も止まることがある
- あなたの負担で大量のモデルの出力が集められる(一般に「蒸留」と呼ばれるのはこれ)
- 同じプロジェクトに置いたファイルや調整済みのモデルなど、そのキーで届くほかのものへのアクセス
過去の例では、Zeaburのセキュリティインシデントで、配備サービス側が、攻撃者は主にすぐ使えるAPIキー、特にAIサービスのキーを探していたと説明しました。今回も同じとは限りません。
AIコーディングツールを使うチームが見直すこと
以下は、漏れた可能性のある項目から言える一般的な確認です。OpenCodeの対応を評価するものではありません。
- ツールごとに別のキーを使う。 ツールやサービスごとにキーを分ければ、1つを失効させても全部は止まらず、事業者の利用状況の画面で、どのツールで増えたかが分かります。
- 利用額の上限は、ツールの中だけでなく事業者側で設定する。 外部のツールの中の上限は、キーを直接使う人には効きません。
- どのキーをどこに置いたかの一覧を持つ。 こうした事案で最初に問われるのは「このキーの写しはどのサービスにあるか」です。短い一覧があれば失効が速く済みます(参考:.envとAPIキーは何が危ないのか)。
出典(公開情報)
本記事の事実は以下の公開情報にもとづきます。同社が説明していない侵入の経路は推測しません。
- OpenCode 公式Xアカウント(@opencode。opencode.aiからリンク)、2026年10月17日の投稿(英語) — x.com
- TechCrunch「Hackers hit AI coding tool OpenCode, running up charges on users' AI accounts」(2026年10月19日、英語)。古いシステム、共同創業者の発言、キーの失効の案内、返金の出典 — techcrunch.com
- BleepingComputer「OpenCode hack exposes API keys amid AI distillation attacks」(2026年10月19日、英語)。メールにある最も早い時刻と、利用者からの請求の報告の出典 — bleepingcomputer.com
更新履歴
2026-10-31:初版。OpenCodeの10月17日のXの投稿と、10月19日のTechCrunch・BleepingComputerの報道にもとづく。10月31日の時点で、同社のステータスページにもWeb検索でも新しい公式の発表は見つからない。続報が出たら本記事を更新します。
次に読む
- 同じ型の事案:Zeaburのセキュリティインシデント(2026年10月) / LiteLLM 1.107.0へのマルウェア混入
- AIのキーが狙われる理由:AIを使ったサイバー攻撃の対策
- キーが盗まれたあと:盗まれたAPIキーとアカウントの停止
- 2026年の他の事案:情報漏えい・サイバー攻撃の一覧(国内・海外)