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アンケートサイトQzooへの不正アクセス(約40万件):口座情報を含む会員情報が漏れた可能性と、会員がやること

株式会社モニタスが運営するアンケートサイト「Qzoo」に不正アクセスがあり、約40万件(保有する全件)の氏名・住所・メールアドレス、会員ID・パスワード、口座番号・口座名義、年収などのアンケート回答が漏えいした可能性があります。公式発表をもとに、会員が今日やることを整理します。

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対象:アンケートサイト「Qzoo」に会員(モニター)として登録している人と、謝礼の支払いなどのために会員の口座情報を預かるサービスを運営している人。本記事は株式会社モニタスの公式発表にもとづく解説で、攻撃手順は扱いません。

続報待ち:この記事は公式発表に合わせて更新します

2026年10月28日時点

まだ分かっていないこと

  • 実際に漏えいした項目と件数(同社が特定中)
  • 人数(発表は「件」)
  • パスワードの保存形式
  • データベースの「更新」で何が変更されたか
  • 原因の詳細と再発防止策
  • サービス再開の時期
  • 対象者への個別案内の方法と時期

同社は、今後の調査結果や新たな事実、サービス再開の目途を、判明しだいQzooの告知画面で順次知らせるとしています。10月28日に同社のお知らせ一覧とQzooのサイトを確認し、Qzooは告知を表示したままで、この件の続報はまだ出ていません。

会員が今日やること

1

Qzooと同じパスワードを使っているサービスのパスワードを変える

同社は、他のサービスでQzooと同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを使っている場合は、そのサービスのパスワードを速やかに変更するよう求めています。パスワードがどのような形式で保存されていたかは公表されていません。

メールアドレスとパスワードの組み合わせが分かると、他のサイトで同じ組み合わせを試すログインが行われることがあります。メール、ネット銀行、ネット通販、ポイントサービスから優先して変え、サービスごとに別のパスワードにします。棚卸しは パスワードマネージャー に任せるのが現実的です。メールアカウントには 2段階認証 も設定しておきます。

Qzoo自体のパスワードは、サービス再開時に全モニターに再設定を求めるとしています。

2

Qzooやモニタスを名乗るメール・SMSのリンクと添付ファイルを開かない

同社は、Qzooまたは同社を装ったメール・SMS等に注意するよう呼びかけ、同社からパスワードやその他の情報の入力を求める連絡をすることはないとしています。不審なメールのURLは開かず、添付ファイルも開かないよう求めています。

同社は、対象の人には順次個別に案内するとしているため、本物の案内と偽物が同じ時期に届く可能性があります。「謝礼の振込先の確認」「パスワード再設定」「お詫び」といった名目の連絡が来ても、本文のリンクは使わず、同社の公式サイトのお知らせで確かめてください(見分け方は フィッシングとは)。

3

銀行や警察を名乗る連絡に、暗証番号・ログイン情報を伝えない(当サイトの助言)

ここからの2つは、口座番号・支店名・口座名義が対象に含まれることを踏まえた当サイトの助言で、同社の発表に書かれた依頼ではありません。

口座番号と名義は振込を受けるために相手に伝える情報でもあり、それだけで口座からお金を引き出すことはできません。引き出しや送金には、キャッシュカードと暗証番号、インターネットバンキングのログイン情報や認証コードなどが必要です。注意したいのは、口座情報を知っていることを材料に、銀行・同社・警察などを名乗って「口座が不正に使われている」「振込先を確認したい」と連絡してくる場合です。

一般の注意として、全国銀行協会は同協会がお客さまの暗証番号やパスワードを尋ねることはないとし、警察庁は警察官が電話等で暗証番号を求めることはないとしています。暗証番号、ログイン情報、ワンタイムパスワード(1回限りの認証コード)は、電話・メール・SMSで答えないでください。

4

通帳や銀行アプリで、身に覚えのない入出金がないか確かめる(当サイトの助言)

Qzooに登録した口座の通帳や銀行アプリで、身に覚えのない入出金や引き落としがないかを確認します。見つけたら、通帳やキャッシュカードの裏、銀行の公式サイトに載っている番号から、すぐに取引のある銀行へ連絡してください。届いた連絡に書かれた番号には電話しません。警察庁も、キャッシュレス決済サービスを通じて口座から不正に出金される被害を確認したときは、銀行などの事業者と警察に相談するよう呼びかけています。

同社の発表は、会員に銀行へ連絡するよう求めてはいません。口座番号の漏えいの可能性だけで口座を作り直す必要があるとする公式の案内も見当たりません。

5

自宅に届く不審な郵便物や連絡にも注意する

同社は、自宅宛ての不審な郵便物や連絡にも注意するよう呼びかけています。対象には住所と生年月日が含まれるため、メールだけでなく、はがきや封書、電話でも本物らしい連絡が作れます。

相手が氏名・住所・生年月日・登録した口座を正しく言えても、本物である証拠にはなりません。今回まさにその情報が漏れた可能性があるからです。問い合わせは、発表に載っている窓口(Qzooお客さまお問い合わせ窓口:qzoo_support@monitas.co.jp)か、同社の公式サイトから確かめた連絡先を使います。

やってはいけないこと

届いたメールやSMSのリンクから「Qzooのログイン画面」を開いてパスワードを入力しないでください。10月28日時点でQzooはサービスを停止しており、同社はパスワードの再設定をサービス再開時に求めるとしています。いまログインやパスワード入力を求める連絡は、まず疑ってかかるのが安全です。

自分のメールアドレスやパスワードが過去の漏えいに含まれていないかを確かめたいときは、パスワード漏えいの確認方法 の手順を使います。調べるために見知らぬサイトへパスワードそのものを入力することはしません。

何が起きたのか(モニタスの発表より)

株式会社モニタスは、2026年10月21日に同社のサイトとQzooのサイトでお詫びとお知らせを公表しました。以下はすべて同社の発表にもとづきます。

  1. 2026年10月17日(土)8時30分

    第三者による不正アクセスが始まる。
  2. 10月17日 12時22分

    SQLインジェクションによるデータベースの閲覧・更新。
  3. 10月17日 18時44分

    事象を検知し、第三者によるアクセスを遮断。
  4. 10月17日 19時02分

    Qzooを緊急メンテナンス状態に移行(同日からサービスを停止)。
  5. 10月20日(火)18時07分

    個人情報保護委員会へ速報。同日、同委員会と関係機関へ報告・相談したとしている。
  6. 10月21日(水)

    お詫びとお知らせを公表。
約400,000件
対象の件数(10月17日時点で保有する全件)
口座情報を含む
影響を受けた可能性があるデータベースの内容
保有なし
クレジットカード情報・マイナンバー
停止中
Qzooのサービス(10月17日から)
対象となる情報(モニタスの発表より・調査中)
件数
約400,000件(10月17日時点。Qzooのシステムで保有している全件)
項目
次のデータを保管しているデータベースが影響を受けた可能性があり、特定を進めている。基本情報(氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス等)、会員認証情報(会員ID、パスワード等)、金融関連情報(口座番号、支店名、口座名義等)、アンケート回答情報(年収、職業、その他同社が取得した属性データ等)
含まれない情報
クレジットカード情報とマイナンバーは保有していない
原因
第三者が同社システム内の脆弱性を悪用して侵入したことを確認。外部の専門機関の協力も得て、原因と影響範囲の究明を続けている
範囲
Qzooは同社の他のシステムとは独立した専用のシステムで、Qzoo以外の同社システムへの不正アクセスは確認されていない
対応
サービスを一時停止し、アクセスの遮断などの応急措置を実施。調査結果を踏まえた再発防止策を講じ、安全性を確認した段階でサービスを再開する
パスワード
サービス再開時に全モニターに再設定を求める
問い合わせ
Qzooお客さまお問い合わせ窓口 qzoo_support@monitas.co.jp

同じ時期の別のお知らせ(PHPの脆弱性への対応)

同社は10月23日・25日・26日に、10月21日に公表されたプログラミング言語PHPの脆弱性への対応として、コーポレートサイト(10月23日に再開)と同社の他のサービス(10月26日正午に再開)を一時停止していたとするお知らせを出しています。これらはQzooの不正アクセスとは別のお知らせで、Qzooには触れていません。10月28日に確認した時点で、Qzooのサイトは不正アクセスの告知を表示したままでした。

分かっていること・分かっていないこと

2026年10月28日時点の状態です。続報が出たら、この表を書き換えます。

項目発表の内容状態
不正アクセスがあったこと10月17日、第三者からの不正アクセスを確認確定(同社)
対象の件数約40万件(10月17日時点でQzooのシステムが保有する全件)確定(同社)
人数「件」で公表され、人数は書かれていない記載なし
基本情報(氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス等)保管するデータベースが影響を受けた可能性可能性(同社)
会員認証情報(会員ID、パスワード等)同上可能性(同社)
金融関連情報(口座番号、支店名、口座名義等)同上可能性(同社)
アンケート回答情報(年収、職業、属性データ等)同上可能性(同社)
実際に漏えいした項目特定を進めている調査中
クレジットカード情報・マイナンバー保有していない含まれない(同社)
パスワードの保存形式書かれていない記載なし
データベースの「更新」の中身経緯に「閲覧・更新」とあるが、何が変更されたかは書かれていない記載なし
Qzoo以外の同社システム不正アクセスは確認されていない確認されていない(同社)
原因の大枠同社システム内の脆弱性を悪用した侵入確定(同社)
原因の詳細・再発防止策外部の専門機関の協力も得て究明中調査中
悪用の有無書かれていない記載なし
サービス再開安全性を確認した段階で再開。目途は判明しだい告知調査中

読み方の注意:「可能性」と「件」

同社の発表は、4種類の情報を保管していたデータベースが影響を受けた可能性があるという書き方で、どの項目が実際に漏れたかは特定中です。漏えいが確定したとは書かれていません。約40万件は「保有している全件」で、同じ人の重複や退会者の扱いなど、人数との関係は書かれていません。

漏れた可能性がある項目の組み合わせで何が起きうるか

以下は、今回対象になった項目の組み合わせから一般に起きうることで、本件で起きたと同社が公表しているものではありません。

メールアドレス+パスワード

↓

同じ組み合わせで他のサービスにログインを試される

→ 使い回しているパスワードを変える/メールに2段階認証

氏名+口座番号・支店名・口座名義

↓

登録口座を正しく言える、銀行や警察を名乗る偽の連絡

→ 暗証番号・ログイン情報・認証コードは答えない/入出金を確認

住所+生年月日+年収・職業

↓

郵便や電話を含む、本人確認や個人の事情に合わせた偽の勧誘

→ 個人情報を知っていても本物と判断しない

漏えいの可能性がある項目の組み合わせと、それぞれに対応する会員の行動

発表で含まれないとされたもの

  • クレジットカード情報(保有していない)
  • マイナンバー(保有していない)
  • Qzoo以外の同社システム(不正アクセスは確認されていない)

漏えいの可能性があるもの(調査中)

  • 氏名・生年月日・住所・電話番号・メールアドレスなど
  • 会員ID・パスワードなど
  • 口座番号・支店名・口座名義など
  • 年収・職業などのアンケート回答

過去の例では、別のアンケートサイトの infoQ で、第1報の「最大」件数が第2報で確定値に改められました。今回も同じ経過をたどるとは限りません。続報が出たら、この記事の表を書き換えます。

会員の口座情報を預かるサービスを運営している人へ

この事案ならではの点は、口座情報と、年収などのアンケート回答、ログイン情報が、そろって影響を受けた可能性のある範囲に入っていたことです。同社は経緯の中で、SQLインジェクションによるデータベースの閲覧・更新があったと書いています。脆弱性がどこにあったかは公表されていないため、以下は同じ型のサービスで一般に見直せる点です。

1

口座情報を、会員情報とは別の場所・別の権限で保管する

一般に、口座情報のように重い項目は、会員のプロフィールやアンケート回答とは別のデータベース(または暗号化した別の領域)に置き、支払いの処理だけが読めるようにします。サイトの画面を動かすアカウントが口座情報まで読めると、1つの入口の不具合で全部が影響を受けます。

2

データベースへの問い合わせは、値を組み込まない書き方に統一する

SQLインジェクションは、入力値がそのままSQL文の一部として扱われることで起きる脆弱性の総称です(仕組みは SQLインジェクションとは)。一般に、プレースホルダーを使う書き方(パラメータ化クエリ)に統一し、古い画面や管理用の機能も含めて棚卸しします。

3

普段と違う大量の読み出し・書き換えを検知できるようにする

同社の発表では、不正アクセスの開始(8時30分)から検知(18時44分)までに約10時間あります。一般に、1回あたりの読み出し件数やエラーの急増、普段使わない表への書き換えを記録し、閾値を超えたら担当者に通知する設定から始めると、気づくまでの時間を縮められます。

出典(公開記録)

本記事の事実関係は以下の公開情報にもとづきます。公表されていない侵入の手法や原因の詳細は推測しません。

  • 株式会社モニタス「当社が運営するアンケートサイト『Qzoo』への不正アクセスによる個人情報漏えいの可能性に関するお詫びとお知らせ」(2026年10月21日) — monitas.co.jp
  • Qzoo(株式会社モニタス)、会員向けの同名のお知らせ(2026年10月21日付。10月28日に確認) — qzoo.jp
  • 株式会社モニタス、PHPの脆弱性への対応に関するお知らせ(2026年10月23日・25日・26日。本件とは別のお知らせ) — monitas.co.jp
  • 全国銀行協会「全国銀行協会の偽サイトにご注意!」(一般の注意) — zenginkyo.or.jp
  • 警察庁「身に覚えのないキャッシュレス決済サービスを通じた銀行口座からの不正な出金に関する注意喚起等について」(一般の注意) — npa.go.jp

更新履歴

2026-10-28:初版。モニタスの10月21日の発表にもとづく。同社は調査結果、新たな事実、サービス再開の目途を判明しだい知らせるとしており、公表されたら本記事を更新します。

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よくある質問

QQzooの不正アクセスで何が漏れたのですか?
A

株式会社モニタスの2026年10月21日の発表によれば、次の情報を保管しているデータベースが影響を受けた可能性があり、同社が特定を進めています。基本情報(氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス等)、会員認証情報(会員ID、パスワード等)、金融関連情報(口座番号、支店名、口座名義等)、アンケート回答情報(年収、職業、その他同社が取得した属性データ等)です。漏えいは「可能性」の段階で、確定した項目は公表されていません。クレジットカード情報とマイナンバーは保有していないとしています。

Q自分は対象ですか?
A

同社は、対象の件数を約40万件(10月17日時点。Qzooのシステムで保有している全件)としています。保有する全件が対象のため、Qzooに会員登録している人は対象になっている前提で行動するのが現実的です。数字は「件」で、人数としては公表されていません。同社は、本件の対象となる人には順次個別に案内するとしています。

Qパスワードは変えたほうがいいですか?
A

同社は、他のサービスでQzooと同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを使っている場合は、そのサービスのパスワードを速やかに変更するよう求めています。パスワードがどのような形式で保存されていたかは公表されていません。Qzoo自体のパスワードは、サービス再開時に全モニターに再設定を求めるとしています。

Q口座番号が漏れると、お金を引き出されますか?
A

当サイトの説明です。口座番号と名義は振込を受けるために相手に伝える情報でもあり、それだけで口座からお金を引き出すことはできません。引き出しや送金には、キャッシュカードと暗証番号、インターネットバンキングのログイン情報や認証コードなどが必要です。注意したいのは、口座情報を知っていることを材料に、銀行・同社・警察などを名乗って暗証番号やログイン情報を聞き出そうとする連絡です。全国銀行協会は、同協会がお客さまの暗証番号やパスワードを尋ねることはないとしています。通帳やアプリで身に覚えのない入出金がないかも確認してください。

Q原因は何ですか?
A

同社は、第三者が同社システム内の脆弱性を悪用して侵入したことを確認したとしています。経緯の中では、10月17日12時22分に「SQLインジェクションによるデータベース閲覧・更新」があったと記載しています。脆弱性の具体的な場所や内容は公表されておらず、外部の専門機関の協力も得て原因と影響範囲の究明を続けるとしています。

QQzooやモニタスを名乗るメールが来たらどうすればいいですか?
A

同社は、Qzooまたは同社を装ったメール・SMS等に注意し、不審なメールに書かれたURLや添付ファイルを開かないよう求めています。同社からパスワードやその他の情報の入力を求める連絡をすることはないとしています。自宅宛ての不審な郵便物や連絡にも注意するよう呼びかけています。内容を確かめたいときは、届いた連絡のリンクではなく、同社の公式サイトのお知らせか、発表に載っている問い合わせ窓口(qzoo_support@monitas.co.jp)を使ってください。