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ビューティガレージ・アイラッシュガレージの不正アクセス(77万5,725件):サロン名・電話・メールとパスワードの変換値が漏えい、取引先を装う連絡への備え

株式会社ビューティガレージと株式会社アイラッシュガレージは2026年10月15日、ECサイトのサーバーへの不正アクセスで会社名・サロン名・お客様名・電話番号・メールアドレス・パスワードのハッシュ値などが漏えいしたと公表しました(ECシステムの保存件数77万5,725件)。サロン経営者が今日やることを整理します。

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対象:ビューティガレージまたはアイラッシュガレージのECサイトに登録していた人。主に美容室・サロンなどの事業者が想定されます。本記事は株式会社ビューティガレージと株式会社アイラッシュガレージの公式発表にもとづく解説で、攻撃の手順は扱いません。

続報待ち:この記事は公式発表に合わせて更新します

2026年10月29日時点

まだ分かっていないこと

  • 原因・侵入の方法
  • 両社の件数の関係(内訳・重なり)
  • 漏えいした情報が公開・悪用されたかどうか
  • 住所・購入履歴・決済情報への影響の最終的な確認結果
  • 補償の有無

両社は10月20日の第2報で、セキュリティ専門会社と連携して侵入の防止と検知などの対策を進め、個人情報の管理も強化するとしています。続報の時期は書かれていません。10月29日に両社のお知らせを確認し、10月20日の第2報より新しい発表はありませんでした。

サロン経営者・登録事業者が今日やること

1

自分が対象になり得るかを知る

両社のECサイトに会員登録したことがある事業者は、対象の可能性がある前提で動きます。同社は、対象のお客様にメールで個別に案内しているとしています。個別の案内が届いていなくても、登録していた心当たりがあれば、次の手順に進みます。

2

両社や取引先を名乗る連絡のリンクや番号は使わない

漏えいが確認された項目には、会社名、サロン名、お客様名、営業形態、サロンURL、電話番号、メールアドレスが含まれます。偽の連絡がこれらを正しく書いてくることはあり得ます。同社も、同社や取引先を装った不審なメール・SMS・電話に注意するよう呼びかけています。

届いた連絡のリンクや書かれた番号は使わず、公式サイトに載っている窓口で確かめます。同社は、本件を理由にパスワードや認証コードを尋ねることはないとしています。

  • ビューティガレージ:0120-974-554(10:00〜18:00、日・祝を除く)
  • アイラッシュガレージ:03-5774-0811(10:00〜18:00、日曜・祝日を除く)
3

振込先の変更や追加の支払いを求める連絡は、別の経路で確かめる

同社は、振込先の変更や追加の支払いを求められた場合は、公式の窓口で確認するよう呼びかけています。取引の現場では、仕入れ先を装った「振込先が変わりました」という連絡が、一般に使われる手口です。

請求書や連絡に書かれた電話番号・メールアドレスではなく、以前から知っている連絡先や公式サイトの窓口で確かめるまで、支払いを変更しません。経理を担当する人にも伝えておきます。

4

同じ・似たパスワードを使っているサービスを変える

パスワードのハッシュ値とパスワード再設定用の質問・回答のハッシュ値が漏えいしたとされています。同社は、そのままでは読み取れない情報だとしていますが、同じ、または似たパスワードを他のサービスで使っているなら変更するよう呼びかけています。

両社のECサイトのパスワードも、念のため変更します。再設定の質問に本当の答えを使っていた場合は、他のサービスで同じ質問と答えを使っていないかも確かめます(パスワード漏えいの確認方法/パスワードマネージャーの選び方)。使えるサービスでは2段階認証を有効にします。

5

ハッシュ値が漏れたとは、どういうことか

ハッシュ値は、パスワードを一方向に特殊な文字列へ変換したもので、鍵で元に戻す「暗号化」とは仕組みが違います。ただし、一般に、短い・よくあるパスワードは、変換した結果を総当たりで照合して推測される可能性があります。長く、使い回さないパスワードほど安全です(パスワードのハッシュ化とは)。今回、どの方式で変換していたかは公表されていません。

① 両社・取引先を名乗るメール/SMS/電話

サロン名・氏名・電話番号が正しい → ここでは判断しない

↓

② リンク・番号は使わず、公式サイトの窓口か、以前から知っている連絡先で確かめる

ビューティガレージ 0120-974-554/アイラッシュガレージ 03-5774-0811

↓

③-A 確かめられない要求

振込先の変更・追加の支払い・パスワードや認証コードの入力 → 応じない

③-B 窓口でも同じ案内がある

公式サイト・窓口の案内に沿って手続きする

届いた連絡の中身が正確かどうかではなく、以前から知っている連絡先や公式サイトの窓口で確かめられるかどうかで判断する。

何が起きたのか(両社の発表より)

以下は、株式会社ビューティガレージと株式会社アイラッシュガレージが2026年10月15日に公式サイトで公表した内容、および両社が10月20日に出した第2報にもとづきます。ビューティガレージは第1報で、2026年2月6日に公表したクレジットカード情報漏洩懸念の調査と、クレジットカード決済の再開に向けた対策を進めている中で、新たな情報漏洩を招いたとしています。2月の件は、同社が8月19日の第6報で「事実関係の明確な特定には至っておりません」としており、調査中です。2月の件と本件の関係については、発表に記載がありません。

  1. 2026年10月10日〜12日

    ECサイトのサーバーへの不正アクセスがあり、お客様情報の一部が外部に漏えい(同社の発表)
  2. 10月13日(火)

    事象を検知。不正アクセスの経路を特定し、同日中に遮断
  3. 10月15日(木)

    ビューティガレージ・アイラッシュガレージが公式サイトで公表(第1報)。対象のお客様にはメールで個別に案内
  4. 10月20日(火)

    両社が第2報を公表。ECサイトは通常どおり稼働、個人情報保護委員会へ報告済み、セキュリティ専門会社と連携して対策を進めるとした
775,725件
両ECシステムの保存件数(ビューティガレージの発表、10月10日23時55分時点)
49,191件
アイラッシュガレージの発表の件数(同時点。775,725件との関係は不明)
漏えいが確認された主な情報(両社の10月15日の発表から)
漏えいが確認された主な項目
会社名、サロン名、お客様名、営業形態、サロンURL、電話番号、メールアドレス、パスワードのハッシュ値、パスワード再設定用の質問・回答のハッシュ値
現時点で漏えいが確認されていない項目
住所・配送先情報、購入履歴、クレジットカードを含む決済情報(同社)
件数の意味
10月10日23時55分時点で「ビューティガレージ」「アイラッシュガレージ」のECシステムに保存されていたお客様情報の件数(ビューティガレージの発表は775,725件、ブランド別の内訳は書かれていない。アイラッシュガレージの発表は49,191件)
悪用・公開
情報が公開された事実や不正利用された事実は確認されていない(同社、発表時点)
パスワードについての同社の説明
特殊な文字列に変換されており、そのままでは読み取れない情報
問い合わせ
ビューティガレージ 0120-974-554(10:00〜18:00、日・祝を除く)/アイラッシュガレージ 03-5774-0811(10:00〜18:00、日曜・祝日を除く)

第2報は、第1報の時点で経路の遮断と監視の強化を済ませたこと、ECサイトが通常どおり稼働していること、個人情報保護委員会へ報告済みで同委員会の対応に従うことなどを伝える内容でした。第2報のページには、件数や漏えい項目の記載はありません。

分かっていること・分かっていないこと

2026年10月29日時点の状態です。続報が出たら、この表を書き換えます。

項目発表の内容状態
不正アクセスがあったこと10月10日〜12日、ECサイトのサーバーへ確定(同社)
会社名・サロン名・お客様名・営業形態・サロンURL漏えいを確認(主な項目)漏えいを確認(同社)
電話番号・メールアドレス漏えいを確認漏えいを確認(同社)
パスワードのハッシュ値、再設定用の質問・回答のハッシュ値漏えいを確認。そのままでは読み取れないとしている漏えいを確認(同社)
住所・配送先情報現時点で漏えいは確認されていない確認されていない(同社)
購入履歴現時点で漏えいは確認されていない確認されていない(同社)
クレジットカードを含む決済情報現時点で漏えいは確認されていない確認されていない(同社)
対象の件数775,725件(両ECシステムの保存件数)。アイラッシュガレージの発表は49,191件確定(同社)。内訳・重なりは記載なし
公開・不正利用事実は確認されていない確認されていない(同社、発表時点)
検知と遮断10月13日に検知、経路を特定し同日遮断確定(同社)
ECサイトの稼働通常どおり稼働(10月20日)確定(同社)
個人情報保護委員会への報告報告済み(第2報)確定(同社)
原因・侵入の方法記載なし記載なし
ハッシュ値の変換方式記載なし記載なし
補償記載なし記載なし

読み方の注意:件数は「件」で、人数ではない

775,725件は、両ECシステムに保存されていたお客様情報の件数で、人数ではありません。同じ事業者が両方に登録していれば人数はこれより少なくなり得ますが、重なりは書かれていません。アイラッシュガレージの49,191件がビューティガレージの件数に含まれるかどうかも、発表には書かれていないため、当サイトでは足し合わせていません。

漏れた項目の組み合わせで何が起きうるか

以下は、今回の項目の組み合わせから一般に起きうることで、本件で起きたと同社が公表しているものではありません。

  • サロン名+お客様名+電話番号+メールアドレス:ビューティガレージやアイラッシュガレージを名乗り、サロン名と名前を正しく書いた偽のメール・SMS・電話が作れる
  • 取引先との関係が分かる情報:仕入れ先を装い、「振込先が変わった」「未払いがある」などの連絡を、サロンの経理に送ることができる
  • 営業形態・サロンURL:サロンの種類に合わせた、もっともらしい文面の勧誘や詐欺が作れる
  • パスワードのハッシュ値:パスワードが短い、よくある語である場合は推測され、同じパスワードを使い回した他のサービスへの不正ログインに使われうる

どれも、届いた連絡のリンクや番号を使わず、公式サイトの窓口や以前から知っている連絡先で確かめれば防げるものが中心です。

運営者が見直すこと

原因は公表されていないため、ここでは公表された内容から言えることと、一般的な助言だけを挙げます。以下は「一般に」の話で、今回の企業がそうだったという意味ではありません。

  • 2月の件の連絡と区別して伝える:同社は、2月に公表したカード情報漏洩懸念の調査の最中に、今回の新たな漏えいを確認したと述べています。一般に、複数の件が並行すると、利用者は連絡を取り違えやすくなります。どの件についての連絡かを公式サイトで整理して示すことが助けになります。
  • ハッシュ化しても、使い回しの被害は防げない:ハッシュ値が漏れた場合、強いパスワードは守られますが、短いパスワードや使い回しには別の守りが要ります。多要素認証の用意や、再設定の質問・回答の見直しが選択肢になります。
  • 持たなくてよい項目を持っていないかを見直す:今回の項目には、再設定用の質問と回答が含まれます。質問と答えは、本人の個人的な情報になりやすく、持ち続ける必要があるかを見直す価値があります。

出典(公開記録)

本記事の事実関係は、以下の公開情報にもとづきます。公表されていない原因・人数・補償は推測していません。

  • 株式会社ビューティガレージ「不正アクセスによるお客様情報漏洩に関するお詫びとお知らせ」(2026年10月15日、第1報) — beautygarage.jp
  • 株式会社ビューティガレージ 第2報(2026年10月20日) — beautygarage.jp
  • 株式会社アイラッシュガレージ 第2報(2026年10月20日) — eyelashgarage.jp
  • 株式会社ビューティガレージ カード情報漏洩懸念(2026年2月)の第6報(2026年8月19日) — beautygarage.jp
  • 株式会社アイラッシュガレージ「不正アクセスによるお客様情報漏洩に関するお詫びとお知らせ」(2026年10月15日) — eyelashgarage.jp

更新履歴

2026-10-29:初版。ビューティガレージとアイラッシュガレージの10月15日の発表と、両社の10月20日の第2報にもとづく(10月29日に確認、それ以降の新しい発表なし)。原因・補償・件数の内訳が公表されたら更新します。

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よくある質問

Qビューティガレージ・アイラッシュガレージの不正アクセスで何が漏れたのですか?
A

両社の10月15日の発表によれば、漏えいが確認された主な項目は、会社名、サロン名、お客様名、営業形態、サロンURL、電話番号、メールアドレス、パスワードのハッシュ値、パスワード再設定用の質問・回答のハッシュ値です。住所・配送先、購入履歴、クレジットカードを含む決済情報は、現時点で漏えいは確認されていないとしています。対象は10月10日23時55分時点でECシステムに保存されていた775,725件(ビューティガレージの発表。アイラッシュガレージの発表では49,191件)です。

Q自分は対象ですか?
A

同社は、対象のお客様にメールで個別に案内しているとしています。両社のECサイトに登録していた人が対象になり得ます。登録者は主に美容室・サロンなどの事業者が想定されますが、事業者以外の登録者が含まれる可能性もあります。件数は「件」で公表されており、人数は分かりません。個別の案内が届いていなくても、登録していた心当たりがあれば、対象の可能性がある前提で行動してください。

Qパスワードやクレジットカードは漏れましたか?
A

パスワードそのものではなく、パスワードを特殊な文字列に変換した値(ハッシュ値)が漏えいしたとされています。同社は「暗号化」されたそのままでは読み取れない情報だとしています。ただし、一般に、変換された値が漏れた場合、簡単なパスワードは推測により元に戻される可能性が一般にあります。同じ、または似たパスワードを他のサービスで使っているなら変更してください(同社も同様に呼びかけ)。クレジットカードを含む決済情報は、現時点で漏えいは確認されていないとしています。

Q原因は何ですか?
A

公表されていません。同社は、ECサイトのサーバーへの不正アクセスがあり、10月13日に検知して経路を特定し、同日中に遮断したとしていますが、侵入の方法は書いていません。第2報(10月20日)では、セキュリティ専門会社と連携して不正アクセスの防止・検知を強化するとしています(2026年10月29日時点)。

Qビューティガレージや取引先を名乗る連絡が来たら?
A

同社は、同社や取引先を装った不審なメール・SMS・電話に注意するよう呼びかけており、本件を理由にパスワードや認証コードを尋ねることはないとしています。本文のリンクや書かれた番号は使わず、ビューティガレージ(0120-974-554、10:00〜18:00、日・祝を除く)またはアイラッシュガレージ(03-5774-0811、同時間帯、日曜・祝日を除く)の公式の窓口で確かめてください。サロン名や氏名が正しく書かれていても、本物とは判断できません。

Q振込先の変更や追加の支払いを求められました。どうすればいいですか?
A

同社は、振込先の変更や追加の支払いを求められた場合は、公式の窓口で確認するよう呼びかけています。電話番号やメールアドレスは、届いた連絡に書かれたものではなく、公式サイトに載っているものを使って確かめます。取引先からの振込先変更の連絡も、取引先に既知の連絡先で別途確認してから対応してください。