対象:2019年以降に@nifty光、@nifty MAX光、@nifty auひかりプラスを申し込んだ人と、顧客情報を扱う社内の管理システムを運用している人。本記事はニフティ株式会社の公式発表(第一報)にもとづく解説で、攻撃手順は扱いません。
続報待ち:この記事は公式発表に合わせて更新します
2026年10月20日時点まだ分かっていないこと
- 実際に漏えいした情報があるか(調査中)
- 原因と、不正アクセスがいつ始まったか
- 対象者への個別の連絡の有無と方法
- どの申込方法が対象か(発表は「当社Webサイトをのぞく」のみ)
- 件数が何人にあたるか
同社は、外部の専門機関と連携した詳細調査を進めており、調査の進捗に伴い、新たな事実や今後の対応方針が判明しだい速やかに告知・公表するとしています。続報の時期は書かれていません。10月20日時点で、同社のニュース一覧に続報は出ていません。
光回線の申込者が今日やること
自分が対象かを確かめる(2019年以降に3つのサービスを申し込んだ人)
発表によれば、対象は2019年以降に回線を申し込んだお客様(当社Webサイトをのぞく)で、対象サービスは@nifty光、@nifty MAX光、@nifty auひかりプラスです。
同社のWebサイトからの申込は対象から除かれていると読めますが、どの申込方法が対象かの詳しい説明は発表にありません。対象者に個別に連絡するかどうかも書かれていません。自分が対象か分からない場合は、下の窓口で確かめてください。
ニフティを名乗るメール・SMSのリンクを開かない
対象の項目には、氏名、住所、電話番号、メールアドレスが含まれます。これだけそろうと、宛名も住所も正しい、本物らしいメールやSMSが作れます。
同社は、同社や関係者を装った不審なメール、電話、SMS等に注意し、記載されたURLへのアクセスや個人情報の入力をしないよう呼びかけています。たとえば「お詫び」「回線契約の確認」「料金の返金」といった名目(当サイトの例)でも、本文のリンクは開かず、自分でブックマークや検索から開いた公式サイトで確かめてください(見分け方は フィッシングとは)。
電話で聞かれたことに答えない(名前や住所を言い当てられても)
同社は、本件に関して、お客様に個別に電子メールや電話等で連絡し、暗証番号やパスワード、クレジットカード情報等を尋ねることはないとしています。こうした情報を聞く連絡は、同社を名乗っていても偽物と考えてください。
今回の項目には会員ID、生年月日、住所も含まれます。相手が会員IDや生年月日を言えても、それは本物の証拠にはなりません。その場で答えずに電話を切り、自分で調べた番号にかけ直します。自宅を訪ねてくる人や郵便物にも同じ考え方で対応してください。
生年月日を暗証番号に使っているなら変える
生年月日は、メールアドレスや電話番号と違って変えられません。今回、氏名・住所と組み合わさった形で対象になりました。
銀行やクレジットカードの暗証番号、スマホの画面ロックなどに生年月日(「0815」など)を使っているなら、今のうちに変えておきます。これは同社の案内ではなく、当サイトの一般的な助言です。
パスワードは、使い回しているなら分けておく
パスワードは、影響を受ける可能性がある項目に挙げられておらず、発表に記載もありません。同社はパスワードの変更を求めていません。
一方で、記載がないことは、漏れていないと確定したという意味ではありません。@niftyと同じパスワードを他のサービスでも使っているなら、この機会に分けておくと安心です。棚卸しは パスワードマネージャー に任せるのが現実的です。
問い合わせは発表に載っている@nifty専用ダイヤルへ
発表に載っている窓口は、@nifty専用ダイヤル(電話 0120-924-719、受付時間 10時〜18時、毎日)です。番号は、届いた連絡に書かれたものではなく、自分で開いた同社の発表ページで確かめてください。
不審な連絡を受けて、すでに個人情報を伝えたり入力したりしてしまった場合も、まずこの窓口に相談します。お金を払った、口座やカードの情報を伝えたという場合は、銀行やカード会社、警察の相談窓口(#9110)にも連絡してください。
何が起きたのか(ニフティの発表より)
ニフティ株式会社は、2026年10月19日に「【第一報】当社回線申込・受付管理システムへの不正アクセスの発生について」を公表しました。以下はすべて同社の発表にもとづきます。
2026年10月19日(月)10時20分頃
同社の回線申込・受付管理システムに対する、外部からの不正アクセスを確認。直ちに当該通信元からのアクセスを遮断した。10月19日(月)
第一報を公表。@nifty専用ダイヤルを開設(この日は20時まで受付)。10月20日時点
続報は出ていない。
不正アクセスがいつ始まったかは、発表に書かれていません。上の10時20分頃は、同社が不正アクセスを確認した時刻です。
- 対象のシステム
- 同社が管理する回線申込・受付管理システム。同社側で情報を登録するための管理用ツールで、お客様が直接アクセスして申し込むWebサイト(申込フォーム等)とは異なるシステム
- 件数
- 最大542,513件
- 対象となるお客様
- 2019年以降に回線を申し込んだお客様(当社Webサイトをのぞく)
- 対象サービス
- @nifty光、@nifty MAX光、@nifty auひかりプラス
- 項目
- 会員ID、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス。漏えいした可能性のある情報の全項目で、実際に漏えいした情報は調査中
- 含まれないもの
- 口座やクレジットカード情報(システムに保有しておらず、漏えいの対象に含まれない)
- 実施済みの対応
- 不正アクセス元からの通信遮断、被害拡大を防止するための暫定対策の実施
- 継続・順次実施中の対応
- 外部の専門機関と連携した詳細調査、個人情報保護委員会への報告手続き
- 再発防止策
- 調査結果を踏まえ、システムのセキュリティ対策と監視体制を強化し、外部専門機関の助言を採り入れて取り組むとしている。具体的な内容は書かれていない
- 問い合わせ先
- @nifty専用ダイヤル(電話 0120-924-719、10時〜18時、毎日)
分かっていること・分かっていないこと
2026年10月20日時点の状態です。続報が出たら、この表の状態欄を書き換えます。
| 項目 | 発表の内容 | 状態 |
|---|---|---|
| 不正アクセス | 10月19日10時20分頃に外部からの不正アクセスを確認し、通信元を遮断 | 確定(同社) |
| 件数 | 最大542,513件(件数。人数は未公表) | 可能性(同社) |
| 対象の範囲 | 2019年以降の回線申込者(当社Webサイトをのぞく)、3サービス | 影響対象(同社) |
| 会員ID・氏名・性別・生年月日 | 漏えいした可能性のある項目に含まれる | 可能性(同社) |
| 住所・電話番号・メールアドレス | 漏えいした可能性のある項目に含まれる | 可能性(同社) |
| 実際に漏えいした情報 | 調査中 | 調査中 |
| 口座・クレジットカード情報 | システムに保有しておらず、漏えいの対象に含まれない | 含まれない(同社) |
| パスワード | 項目に挙げられておらず、発表に記載もない | 記載なし |
| 原因・経路 | 外部の専門機関と連携して詳細調査中 | 調査中 |
| 不正アクセスの開始時期 | 書かれていない(10時20分頃は確認した時刻) | 記載なし |
| 漏れた情報の悪用 | 書かれていない | 記載なし |
| 対象者への個別の連絡 | 書かれていない | 記載なし |
| 個人情報保護委員会への報告 | 報告手続きを進めている | 順次実施中(同社) |
読み方の注意:「可能性」と「記載なし」
発表の7項目は「漏えいした可能性のある情報の全項目」で、542,513件すべてについて漏れたと確定したわけではありません。一方で、漏れていないと確定したわけでもありません。
「漏えいの対象に含まれない」と明記されているのは、口座とクレジットカード情報だけです。パスワードは一覧に無いだけで、発表に記載がありません。一覧に無い情報を「漏れていない」と読み替えないでください。
対象の項目の組み合わせで何が起きうるか
一つひとつは珍しくない項目でも、そろうと詐欺の連絡を本物らしく見せる材料になります。以下は一般に起きうることで、今回すでに起きたという意味ではありません。
氏名+住所+電話番号+生年月日
↓→
本人確認を装う偽の電話。住所や生年月日を言い当てて信用させる
→ 知っていることを本物の証拠にしない/その場で答えない
会員ID+氏名+契約しているサービス
↓→
プロバイダーを装う「契約の確認」「料金の変更」の連絡
→ 連絡に書かれた番号やURLを使わず、公式の窓口で確かめる
氏名+メールアドレス+電話番号
↓→
宛名入りの偽メールやSMS(お詫び・返金をうたうもの)
→ リンクを開かない/パスワードやカード番号を入力しない
発表で漏えいの対象に含まれないとされたもの
- 口座情報(システムに保有していない)
- クレジットカード情報(システムに保有していない)
影響を受ける可能性がある項目(同社の発表より)
- 氏名・性別・生年月日(生年月日は変えられない)
- 住所・電話番号(簡単には変えられない)
- メールアドレス
- 会員ID
住所や生年月日は長く変わらないため、一般に、時間がたってから別の名目の連絡に使われることもありえます。この事件を名目にした連絡には、しばらく注意を続けてください。
過去の例では、2026年10月の ブックオフの会員情報流出 で、第1報の「最大約643万件(会員番号の件数)」が、第2報で人数(6,383,279人)に確定しました。今回もそうなるとは限りません。
同社が2026年6月に公表した別の件について
ニフティは2026年6月23日に、@niftyメールサービスへの不正アクセスを別に公表しています(7月6日に第二報)。これはメールサービスの基盤システムについての発表で、今回の回線申込・受付管理システムの件とは別のシステムの事案です。今回の発表に、2つの事案の関係についての記載はありません。
顧客情報を扱う社内の管理ツールを運用している人へ
同社は原因を公表していないため、どう防ぐかはここでは書きません。本節は同社の対応を評価するものではありません。今回の発表から言えるのは、不正アクセスを受けたのが、お客様が使う申込フォームではなく、社内で情報を登録するための管理用ツールだったことと、そこに2019年以降の申込者の情報があったことです。この2点から、事前に見直せることに絞ります。
管理用ツールも、顧客向けのサイトと同じ一覧で棚卸しする
一般に、脆弱性診断や監視は、お客様が使うWebサイトから先に手が付けられがちです。一方で、社内の申込管理や受付管理のツールは、顧客向けのフォームと同じかそれ以上の個人情報をまとめて持っています。
顧客の個人情報を持つシステムを、顧客向け・社内向けを問わず1つの一覧にし、それぞれ「どこから接続できるか」「誰のアカウントで使うか」「操作の記録をどこに残すか」を書き出します。顧客向けか社内向けかで点検の範囲を分けず、一覧の全部に同じ点検をかけます。
申込から何年たった記録を、日々の業務の画面に残すかを決める
今回の対象は、2019年以降の申込者でした。一般に、申込の受付が終わった後の記録は、日々の受付業務ではあまり使われません。
受付の画面から引ける期間を決め、それを過ぎた記録は別の保管先に移す、項目を減らす、といった扱いにしておくと、管理用ツールが侵害されたときに対象になる人数と項目を小さくできます。法令や契約で保存が必要な期間は、業務の画面とは分けて保管します。
漏えい時の連絡で「聞かないこと」を事前に決めて公開しておく
同社は、本件で暗証番号やパスワード、クレジットカード情報等を尋ねることはないと発表に明記しました。利用者が偽の連絡を見分けるのに、すぐ使える情報です。
事故が起きる前に、自社が電話やメールで聞かないことと、重要な連絡に使う送信元を決めて公式サイトに載せておくと、事故の当日に同じ案内をすぐ出せます。送信元のなりすまし対策は なりすましメールを防ぐSPF・DKIM・DMARC にまとめています。
出典(公開記録)
本記事の事実関係は以下の公開情報にもとづきます。公表されていない原因や侵入の経路は推測していません。
- ニフティ株式会社「【第一報】当社回線申込・受付管理システムへの不正アクセスの発生について」(2026年10月19日) — nifty.co.jp
- ニフティ株式会社 ニュース一覧(2026年10月20日に確認。本件の続報なし) — nifty.co.jp
- ニフティ株式会社「【第二報】当社メールサービスへの不正アクセスについて」(2026年7月6日。別件の出典) — support.nifty.com
更新履歴
2026-10-20:初版。ニフティの10月19日の発表(第一報)と、同社のニュース一覧(10月20日に確認)にもとづく。実際に漏えいした情報と原因は調査中のため、続報が公表され次第更新します。
次に読む
- 会員情報の公表事例:H2O IDの不正アクセスと会員向けの案内
- 便乗詐欺への備え:フィッシングとは / スマホを安全に使う基本
- パスワード:パスワードマネージャーの選び方 / パスワード漏えいの確認方法
- 同じ時期の事案:バーガーキング公式アプリの不正アクセス / ソースネクストの会員情報流出のおそれ / カーセンサーnet・C-MATCHへの不正アクセス
- 2026年の他の事案:情報漏えい・サイバー攻撃の一覧(国内・海外)
よくある質問
Qニフティの不正アクセスで何が漏れたのですか?
ニフティ株式会社の2026年10月19日の発表(第一報)によれば、影響を受ける可能性がある項目は、会員ID、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレスです。対象件数は最大542,513件です。同社は、これは漏えいした可能性のある情報の全項目で、実際に漏えいした情報は調査中としています。10月20日時点で、漏えいが確定したとは発表されていません。
Q自分は対象ですか?
発表によれば、対象は2019年以降に回線を申し込んだお客様(当社Webサイトをのぞく)で、対象サービスは@nifty光、@nifty MAX光、@nifty auひかりプラスです。同社のWebサイトからの申込は対象から除かれていると読めますが、どの申込方法が対象かの詳しい説明は発表にありません。対象者への個別の連絡についても記載はありません。分からない場合は、発表に載っている@nifty専用ダイヤル(0120-924-719、10時〜18時、毎日)で確かめてください。
Qパスワードやクレジットカード、口座は大丈夫ですか?
同社は、このシステムに口座やクレジットカード情報は保有しておらず、漏えいの対象に含まれないとしています。パスワードは、影響を受ける可能性がある項目に挙げられておらず、発表に記載もありません。同社はパスワードの変更を求めていません。ただし、記載がないことは漏れていないと確定したという意味ではありません。他のサービスと同じパスワードを使っているなら、この機会に分けておくと安心です。
Q原因は何ですか?
原因は公表されていません。同社は、外部の専門機関と連携した詳細調査を進めており、新たな事実や今後の対応方針が判明しだい速やかに告知・公表するとしています。不正アクセスがいつ始まったかも発表には書かれていません。
Qニフティを名乗るメールや電話が来たらどうすればいいですか?
同社は、本件に関して、お客様に個別に電子メールや電話等で連絡し、暗証番号やパスワード、クレジットカード情報等を尋ねることはないとしています。同社や関係者を装った不審なメール、電話、SMS等に注意し、記載されたURLへのアクセスや個人情報の入力をしないよう呼びかけています。こうした情報を聞かれたら、その場で答えずに電話を切り、自分で調べた公式の窓口に問い合わせてください。
Q会員IDが漏れたかもしれません。何に気をつければいいですか?
会員IDは、同社のサービスで本人を識別する番号です。会員IDや氏名を言い当てる連絡でも、それは本物の証拠にはなりません。今回の項目がそろえば、会員IDと名前、住所、生年月日まで正しい、本物らしい連絡が作れるためです。連絡を受けたら、その連絡に書かれた番号やURLではなく、自分で開いた公式サイトや、発表に載っている@nifty専用ダイヤルで確かめてください。