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トラストバンク「ふるさとチョイス」の不正アクセス(会員情報445万4,097件):氏名・住所・ハッシュ化されたパスワードなどの流出と、寄附者がやること

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」に不正アクセスがあり、会員情報445万4,097件(氏名・メールアドレス・住所・電話番号・ハッシュ化されたパスワード・寄附控除試算額)の流出が確認されました。パスワードの使い回しの変更、ふるさとチョイスや自治体を名乗る連絡への対処、第2報で分かった5名の追加項目を整理します。

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対象:ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」に会員登録している人と、会員サイトを運用している人。本記事は株式会社トラストバンクの公式発表にもとづく解説で、攻撃や詐欺の手順は扱いません。

続報待ち:この記事は公式発表に合わせて更新します

2026年10月25日時点

まだ分かっていないこと

  • 原因
  • 流出した件数のうちの人数
  • サービスの再開時期
  • 寄附の手続き(ワンストップ特例・確定申告)への影響の有無
  • 外部の専門家による調査の結果

同社は10月20日の発表で、流出した情報の項目と件数、再発防止策などについて「確定次第、速やかにお知らせいたします」としています。10月23日に第2報を出しました。サービスの再開時期は「現時点では未定」で、安全性の確認状況を踏まえて決まりしだい知らせるとしています。

ふるさとチョイスの会員が今日やること

1

同じパスワードを使っている他のサービスで、パスワードを変える

流出した項目にはハッシュ化されたパスワードが含まれます。ハッシュ化は、パスワードをそのまま保存しないための変換です。ただし、短いものや推測されやすいものは、一般に時間をかければ元のパスワードを割り出される場合があります(仕組みは パスワードのハッシュ化とは)。

同社は、ふるさとチョイスと同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを他のサービスでも使っている場合、他のサービスのパスワードを変えるよう求めています。ネット通販、ポイントサービス、メールなど、お金や個人情報につながるサービスから先に変え、使えるところでは2段階認証を設定してください(二要素認証はどれが安全か)。

2

ふるさとチョイスや自治体を名乗るメール・SMSのリンクを開かない

氏名・住所・電話番号・メールアドレスがそろうと、名前を呼びかける本物らしい偽の連絡が作れます。ふるさと納税の寄附者には、お礼の品の発送や寄附の手続きについての連絡が届いても不自然ではないため、そうした内容の偽の連絡に気づきにくくなります。

同社は、同社や関係先を装った不審なメール、SMS、電話、郵便物に注意し、身に覚えのないURLや添付ファイルを開かないよう呼びかけています。確かめるときは、自分で開いた公式サイトや自治体の公式ページを使ってください(見分け方は フィッシングとは)。

3

電話や郵便物で個人情報・カード情報・パスワードを伝えない

同社は、不審なWebサイトに個人情報やパスワードなどを入力しないよう求めています。この件を理由に、カード番号の再登録や口座の情報、パスワードを利用者に尋ねるという記載は発表にありません。

「お詫び」「返金」「お礼の品の再送」などを理由にこうした情報を求める電話や郵便物が来ても応じず、いったん切って公式の窓口で確かめてください。

4

同社からの個別のメールは、公式発表と照らし合わせる

同社は、会員に対して10月21日から順次、個人情報の流出の有無と、流出が確認された項目を個別にメールで知らせているとしています。

本物のお知らせと、それを装った偽メールが同じ時期に届く可能性があります。メールが届いたら、本文のリンクからログインや手続きをせず、トラストバンクのニュースルームに出ている発表と内容を照らし合わせてください。問い合わせ先として発表に載っているのはメール(toiawase@trustbank.co.jp)です。

5

寄附の手続きについては、公式の案内を待つ

ワンストップ特例の申請や確定申告、寄附受領証明書への影響について、10月25日時点で同社の発表に記載はありません。サービスは10月19日から止まっており、ふるさとチョイスを通じた寄附も受け付けられていません(泉大津市など自治体の案内)。手続きの案内は、同社や寄附先の自治体の公式ページで確かめてください。

第2報で追加の項目が分かった5名について

同社の10月23日の第2報によれば、5名については、最初の発表の項目に加えて、ポイント履歴(5名)、寄附履歴(2名)、生年月日(2名)、送付先(1名)などが流出していました。このうち2名は、マイページの保存済みカード情報の表示ページ(下4桁・名義・有効期限)に第三者のアクセスがありました。同社は、この5名には個別に連絡しているとしています。

同社によれば、カード情報は表示のたびに決済代行会社から取得する仕組みで、同社のシステムには保存されておらず、この情報だけでカード決済はできないとしています。個別の連絡を受けた人は、カードの利用明細を確かめ、心当たりのない請求があればカード裏面の番号からカード会社に連絡してください。

何が起きたか(トラストバンクの発表から)

株式会社トラストバンクは、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」の運営会社です。10月19日にサービスの一時停止、10月20日に第1報、10月23日に第2報を公式サイトのニュースルームに出しました。以下はすべて同社の発表内容です。

  1. 2026年10月17日(土)

    第三者による不正アクセスがあった(10月19日の確認で判明)。
  2. 10月19日(月)

    通常と異なるアクセス傾向に気づいて確認したところ、不正アクセスと会員の個人情報の外部への流出が判明。
  3. 10月19日 15時50分

    被害の拡大を防ぐため、「ふるさとチョイス」の関連サービスを停止。同日、「不正アクセスの疑いに伴うサービス一時停止のお知らせ」を掲載。
  4. 10月20日(火)

    第1報を公表。個人情報保護委員会への報告を完了し、10月21日に所轄の警察署へ被害を申告する予定とした。
  5. 10月21日〜

    会員に、流出の有無と流出が確認された項目を順次、個別にメールで通知。
  6. 10月23日

    第2報を公表。5名について追加の項目が流出していたと発表。
445万4,097件
流出を確認した会員情報(10月20日の発表時点)
6項目
氏名・メールアドレス・住所・電話番号・ハッシュ化されたパスワード・寄附控除試算額
5名
ポイント履歴・寄附履歴・生年月日などの追加の項目が流出(第2報)
2日後
10月17日の不正アクセスを、10月19日に確認してサービスを停止
流出を確認した情報(同社の発表から)
対象
「ふるさとチョイス」の会員情報
件数
4,454,097件。今後の調査で変わる可能性がある(同社)
項目
氏名、メールアドレス、住所、電話番号、ハッシュ化されたパスワード、寄附控除試算額
追加の項目(5名)
ポイント履歴5名、寄附履歴2名、カード情報(下4桁・名義・有効期限)2名、生年月日2名、送付先1名。一覧には「住所の一部削除(県名):1名」もある(重複あり、対象は計5名)
カード情報
同社のシステムには保存しておらず、表示のたびに決済代行会社から取得する仕組み。2名について表示ページへの第三者のアクセスを確認。この情報だけでカード決済はできない(同社)
原因
公表されていない。外部の専門家の協力のもと、検知した脆弱性について詳しく調査中
報告
10月20日に個人情報保護委員会へ報告。10月21日に所轄の警察署へ被害を申告する予定(10月20日の発表)
サービス
10月19日15時50分から関連サービスを停止。再開の時期は未定
問い合わせ(寄附者)
メール:toiawase@trustbank.co.jp

会員情報 4,454,097件

氏名・メール・住所・電話・ハッシュ化されたパスワード・寄附控除試算額

うち5名の追加の項目

ポイント履歴・寄附履歴・生年月日・送付先など。2名はカード表示ページ(下4桁等)

↓ 起こりうること(一般に)

使い回したパスワードでのログインの試み

→ 他のサービスでパスワードを変える

ふるさとチョイス・自治体を名乗る連絡

→ リンクを使わず公式ページで確かめる

流出を確認したのは会員情報。5名は追加の項目も。カード情報は同社のシステムに保存されず、表示のたびに決済代行会社から取得する仕組み(同社)。

分かっていること・分かっていないこと

2026年10月25日時点の同社の発表(10月19日のお知らせ、10月20日の第1報、10月23日の第2報)をもとに整理しました。続報が出たら、状態の欄を書き換えます。

項目発表の内容状態
氏名・メールアドレス・住所・電話番号会員情報4,454,097件で流出を確認漏えいを確認(同社)
パスワードハッシュ化された形で流出を確認漏えいを確認(同社)
寄附控除試算額流出を確認。項目の中身の説明はない漏えいを確認(同社)
ポイント履歴・寄附履歴・生年月日・送付先5名について追加で流出を確認(項目ごとに1〜5名)漏えいを確認(同社)
「住所の一部削除(県名)」第2報の一覧に1名として記載。意味の説明はない漏えいを確認(同社)
カード情報(下4桁・名義・有効期限)2名について表示ページへの第三者のアクセスを確認漏えいを確認(同社)
カード番号の全体・セキュリティコード今回の発表に記載なし(10月5日の別件の発表では、カード番号とセキュリティコードは同社システムに保存していないとしている)記載なし
件数のうちの人数「件」で公表。人数は書かれていない記載なし
不正アクセスの日と停止の時刻10月17日に不正アクセス、10月19日15時50分に関連サービスを停止確定(同社)
原因検知した脆弱性について外部の専門家と調査中調査中
個別の通知10月21日から順次、会員にメールで通知確定(同社)
警察への届け出10月21日に被害を申告する予定(10月20日時点)。その後の発表なし予定(同社)
サービスの再開未定調査中
ワンストップ特例・確定申告への影響発表に記載はない記載なし

10月5日に公表された別の件とは別の事案です

同社は2026年10月5日に、Amazon Payを使った寄附の手続きで、システムの不具合により他の利用者の申込情報が表示される可能性があった件(254件)を公表しています。これは同社システムの不具合によるもので、今回の不正アクセスとは別の発表です。同社は2つの件の関係について述べていません。

ふるさとチョイスを通じて寄附を受けている自治体も、注意を呼びかけるお知らせを出しています。例えば大阪府泉大津市は10月20日、同社の発表内容を紹介したうえで、市への寄附者の情報への影響を含めて運営会社が調査中であること、サービスの停止によりふるさとチョイスを通じた寄附を受け付けていないことを案内しています。

氏名・住所・電話番号とパスワードがそろうと何が起きうるか

一般に、次のようなことが起こりえます(この事件で起きたという発表はありません)。

一般に起こりうること

  • 同じメールアドレスとパスワードの組み合わせで、他のサービスへのログインを試される(パスワードが割り出された場合)
  • 名前と住所を書いた、ふるさとチョイスや自治体を名乗る偽のメール・SMS・郵便物
  • 「お礼の品の発送確認」「寄附の手続きの不備」「お詫びの返金」などを装い、別のサイトに誘導する連絡
  • 電話番号を使った、運営会社や自治体の職員を名乗る電話

自分でできること

  • 使い回したパスワードを変え、2段階認証を設定する
  • 寄附や発送の状況は、公式サイトや自治体の公式ページで確かめる
  • お詫びや返金を理由にカード番号や口座を聞く連絡には応じない
  • 電話はいったん切り、公式サイトに載っている連絡先にかけ直す

寄附控除試算額について、同社は項目の中身を説明していません。一般に、ふるさと納税サイトの控除額の試算は、収入や家族の構成を入力して計算するものです。偽の連絡が「税金」「控除」の話題を使ってくる可能性も念頭に置いてください。

ハッシュ化されたパスワードを含む流出の例は、コミックシーモアの会員情報流出でも整理しています。パスワードが漏れていないかを確かめる方法は パスワード漏えいの確認方法 を参照してください。

会員サイトを運用する人へ

原因の詳細は公表されていないため、ここでは公表された経緯から言えることに絞ります。脆弱性の種類を推測して「これを塞げば防げた」とは書きません。

1

カード情報を自社で持たない設計は、漏れる範囲を小さくする

同社によれば、保存済みカードの情報は、マイページで表示するたびに決済代行会社から取得する仕組みで、同社のシステムには保存されていませんでした。表示されるのも下4桁・名義・有効期限に限られます。カードを扱う会員サイトでは、カード番号を自社で持たない構成(決済代行会社の保管機能を使う)にしておくと、侵入を防げなかった場合の被害の範囲を小さくできます。

2

パスワードはハッシュ化し、利用者には使い回しの変更を早く案内する

今回、流出したパスワードはハッシュ化されていました。ハッシュ化の強さ(ソルトの有無、計算の重い方式か)は公表されていません。一般に、ソルト付きで計算の重い方式(bcrypt、scrypt、Argon2 など)を使うと、元のパスワードを割り出すのにかかる時間を大きく延ばせます(パスワードの保存とハッシュ化・ソルト)。同社は第1報で、使い回し先のパスワード変更を利用者に求めました。

3

「いつもと違うアクセス」に気づける仕組みと、止める判断

同社は、通常と異なるアクセス傾向に気づいて確認し、不正アクセスから2日後の10月19日にサービスを止めました。会員情報へのアクセスの件数や頻度を日ごとに見て、普段と違う量になったら通知する仕組みを置き、通知が来たら誰がサービスを止める判断をするかを決めておくと、気づいてから止めるまでを短くできます。

4

計算結果のような「持たなくてもよい項目」を見直す

流出した項目には寄附控除試算額も含まれていました。一般に、利用者の便利のために保存している計算結果や履歴は、残しておく必要と期間を決め、不要なものは持たないようにすると、万一のときに漏れる項目を減らせます(同社がこの項目をどのように保存していたかは公表されていません)。

出典(公開記録)

本記事の事実関係は、以下の公開情報にもとづきます。公表されていない侵入の詳細や人数は推測していません。

  • 株式会社トラストバンク「不正アクセスの疑いに伴うサービス一時停止のお知らせ」(2026年10月19日) — trustbank.co.jp
  • 株式会社トラストバンク「不正アクセスによる寄附者様情報の外部流出に関するお詫びとお知らせ」(2026年10月20日) — trustbank.co.jp
  • 株式会社トラストバンク「不正アクセスによる寄附者様情報の外部流出に関するお詫びとお知らせ(第2報)」(2026年10月23日) — trustbank.co.jp
  • 株式会社トラストバンク「「ふるさとチョイス」における個人情報の漏えいに関するお詫びとお知らせ」(2026年10月5日、別件) — trustbank.co.jp
  • 泉大津市「「ふるさとチョイス」不正アクセスによる個人情報の流出及び注意喚起について」(2026年10月20日) — city.izumiotsu.lg.jp

更新履歴

2026-10-25:初版。トラストバンクの10月19日のお知らせ、10月20日の第1報、10月23日の第2報にもとづく。原因、サービスの再開、寄附の手続きへの影響について続報が出たら更新します。

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よくある質問

Qふるさとチョイスの不正アクセスで何が漏れたのですか?
A

株式会社トラストバンクの2026年10月20日の発表によれば、外部への流出を確認したのは「ふるさとチョイス」の会員情報4,454,097件で、項目は氏名、メールアドレス、住所、電話番号、ハッシュ化されたパスワード、寄附控除試算額です。10月23日の第2報では、このうち5名について、ポイント履歴、寄附履歴、生年月日、送付先などの追加の項目も流出していたと発表しました。件数は今後の調査で変わる可能性があるとしています。

Q自分は対象ですか?
A

対象は「ふるさとチョイス」に会員登録している寄附者の情報です。同社は10月21日から順次、会員に流出の有無と流出が確認された項目を個別にメールで知らせているとしています。4,454,097件は「件」の数で、人数としては公表されていません。メールが届いたら、本文のリンクから手続きをせず、内容を同社の公式発表と照らし合わせてください。

Qパスワードやクレジットカードは漏れましたか?
A

パスワードはハッシュ化された形で流出が確認されています。同社は、同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを他のサービスでも使っている場合は、他のサービスのパスワードを変えるよう求めています。カード情報は、第2報で2名について、マイページの保存済みカード情報の表示ページ(下4桁・名義・有効期限)に第三者のアクセスがあったとされました。同社は、カード情報は決済代行会社から表示のたびに取得する仕組みで同社のシステムには保存しておらず、この情報だけでカード決済はできないとしています。

Q原因は何ですか?
A

2026年10月25日時点で、原因は公表されていません。同社は、今回の不正アクセスで検知した脆弱性について外部の専門家の協力を得て詳しく調べているとし、流出した項目と件数、再発防止策などは確定しだい知らせるとしています。

Qふるさとチョイスや自治体を名乗る連絡が来たら?
A

本文のリンクや電話番号は使わず、公式サイトや自治体の公式ページを自分で開いて確かめてください。同社は、同社や関係先を装った不審なメール、SMS、電話、郵便物に注意し、身に覚えのないURLや添付ファイルを開かず、不審なサイトに個人情報やパスワードを入力しないよう呼びかけています。問い合わせ先として案内されているのはメール(toiawase@trustbank.co.jp)です。

Qワンストップ特例や確定申告への影響はありますか?
A

10月25日時点で、同社の発表にワンストップ特例の申請や確定申告、寄附受領証明書への影響についての記載はありません。当サイトでは推測しません。手続きについての案内は、同社や寄附先の自治体の公式ページで確かめてください。なお、ふるさとチョイスのサービスは10月19日から止まっており、再開の時期は未定です。