対象:2026年9月27日15:41以降に、『勝利の女神:NIKKE』のWindows版PCランチャーを1回以上起動した人。本記事は運営(Level Infinite)の公式お知らせにもとづく解説で、攻撃手順は扱いません。
続報待ち:この記事は公式発表に合わせて更新します
- 対象者
2026年9月27日15:41以降に、『勝利の女神:NIKKE』のWindows版PCランチャーを1回以上起動した人。
- 影響が確認された範囲表で見る ↓
- ランチャーの一部ファイルの改ざん
- 不正プログラムの配布
- 追加配布の遮断
さらに2件
- 対象になる人
- ゲーム内補償
可能性があるとされた項目
- PC・外部サービスのアカウント・資産への影響
- 未確認事項
- 被害を受けた人数など被害範囲
- 改ざんの詳しい経路
- ゲーム内補償の内容
さらに2件
- 金銭的被害への個別対応
- 再発防止策の実施状況
- 今やること手順を見る ↓
- 自分が対象かを確かめる
- 公式の検査機能か、公式の手動確認の手順で調べる
- 影響を受けていない端末から、パスワードを変える
さらに4件
- ほかの端末のログインを外し、APIキーとトークンを再発行する
- 2段階認証を有効にし、身に覚えのないログインや購入がないか確かめる
- 強い疑いがあるときは、Windowsの再インストールを検討する(当サイトの助言)
- 金銭的な被害があれば、運営と関係先に連絡する
- 最終確認日時
- 2026年11月7日時点
発表の続報予定と確認の記録
運営は、被害範囲を継続して調査し、改ざんの経路を特定するためにCDNを含むネットワークを確認中だとしています。再発防止として、監視の強化、外部リソースの完全性を検証する仕組み、権限の最小化に取り組むとしています。
Windows版PCランチャーを起動した人が今日やること
自分が対象かを確かめる
運営の発表では、対象は2026年9月27日15:41以降にWindows版のPCランチャーを1回以上起動した人です。モバイル版のみの人は影響を受けないとしており、確認は不要です。
公式の検査機能か、公式の手動確認の手順で調べる
運営は、11月5日8:00から、公式PCクライアントで不正プログラムを検査・削除する機能を提供しています。ブラウザ(Chromeなど)をすべて終了してからクライアントを起動し、検出された場合は削除の確認画面に従います。
手動で確認する手順は、運営の「PCランチャーのセキュリティに関する手動確認方法のご案内」にあります。この案内では、ログの確認で見つからなくてもリスクを完全には排除できないとして、フルスキャンなどを勧めています。ネットワークを切ってから進めるなど、順番が決まっています。削除するものは公式の案内のとおりにして、ほかのものを消さないでください。当サイトは、確認する文字列や削除する対象を転載しません。Windowsセキュリティのフルスキャンとオフラインスキャンも案内されています。
影響を受けていない端末から、パスワードを変える
運営は、そのPCで使ったアカウントのパスワードを、影響を受けていない別の端末か、確認を終えたPCで変更するよう案内しています。影響の可能性があるPCで変えると、入力した新しいパスワードが危険にさらされるおそれがある、というのは当サイトの考え方です(運営は不正プログラムの機能を公表していません)。
優先する順番は当サイトの助言で、次のとおりです。
- メール(他のサービスのパスワード再設定に使われるため)
- 銀行・証券・決済
- 暗号資産の取引所とウォレット
- ゲームストア(Steam、Epic、各社のストアなど)
- Discord などの連絡手段
同じパスワードを使い回しているサービスもまとめて変えます。新しいパスワードの管理は パスワードマネージャー が現実的です。
ほかの端末のログインを外し、APIキーとトークンを再発行する
運営は、そのPCで使用・保存していたAPIキーやアクセストークンを破棄して、再発行するよう案内しています。当サイトの助言として、パスワードを変えたあとに、各サービスの設定にある「すべての端末からログアウト」や、ログイン中の端末の一覧から、見覚えのない端末を外してください。
開発に使っていた人は、PCの設定ファイルに置いていた鍵も対象です。考え方は 環境変数とAPIキーの基本 にまとめています。
2段階認証を有効にし、身に覚えのないログインや購入がないか確かめる
当サイトの助言として、メール、ゲームストア、取引所、Discord などで、2段階認証をまだ使っていないものを有効にします。方法は 2段階認証の始め方 にまとめています。
そのうえで、各サービスのログイン履歴、購入履歴、送金履歴、メールの転送設定を確認します。身に覚えのないものがあれば、すぐにそのサービスの窓口へ連絡してください。
強い疑いがあるときは、Windowsの再インストールを検討する(当サイトの助言)
これは運営の案内ではなく、当サイトの助言です。検査で検出された、または検査が終わっても不安が残る場合は、Windowsを再インストールするのが最も確実です。残すデータは写真や文書などに限り、実行ファイルは持ち越さないようにします。パスワード変更などは、再インストールの前でも別の端末で先に行ってください。
金銭的な被害があれば、運営と関係先に連絡する
運営は、ゲームの利用での被害や金銭的な二次被害が出たら、公式のカスタマーサポートへ連絡するよう案内し、内容を確認して必要な対応を検討するとしています。連絡先は、運営の公式お知らせに載っているものを使ってください。
お金を盗まれたなど実際の被害があれば、当サイトの助言として、カード会社、銀行、暗号資産の取引所に連絡し、警察のサイバー犯罪の相談窓口や消費生活センター(消費者ホットライン188)にも相談してください。やり取りの記録と画面を残しておくと説明しやすくなります。
メール・銀行・暗号資産
↓→
別の端末でパスワードを変える
→ 公式の案内に沿って、優先順に進める
ゲームストア・Discord
↓→
ログイン中の端末を外す
→ 見覚えのない端末がないか確認
APIキー・アクセストークン
↓→
破棄して再発行する
→ 運営の案内。PCに保存していたものが対象
何が起きたのか(運営の発表より)
以下は、運営(Level Infinite)が2026年11月5日に公表した3件のお知らせにもとづきます。日時は運営の記載のとおりです。運営は、確認の対象を9月27日15:41の改ざんから数えていますが、不正プログラムの配布が始まったのは10月30日3:52で、この二つの関係は説明していません。
2026年9月27日 10:59
ゲームサービスの一部で利用していた外部ドメインが、第三者に乗っ取られた。9月27日 15:41〜15:42
ランチャーがダウンロードする公式CDNのスクリプト4件が改ざんされ、特定のドメインへ接続する不正なコードが挿入された。10月30日 3:52
当該スクリプトを通じて、不正プログラムの配布が始まった。11月4日 0:00頃
運営が異常を確認し、調査を始めた。11月4日 2:04〜2:23
不正なスクリプト3件を差し替え、追加の配布を遮断した(第1次対応)。11月4日 12:09
残る1件のCDNキャッシュの更新が完了し、順次正常化した(第2次対応)。11月5日
3件のお知らせ(対応と今後の方針、手動確認の案内、お詫び)を公表。8:00から、公式PCクライアントでの検査・削除機能の提供を始めた。問題が確認されたランチャーは必要な対策と修正を完了し、点検のうえ、現在配布中のランチャーは正常に使えることを確認したとしている。
- 対象のサービス
- 『勝利の女神:NIKKE』のWindows版PCランチャー
- 起きたこと
- ランチャーの一部ファイルが第三者に改ざんされ、起動時に不正プログラムが実行される可能性があった
- 影響のおそれ
- 利用者のPCとアカウント情報がリスクにさらされた可能性。PC、外部サービスのアカウント、資産に影響を及ぼす可能性があると運営は説明
- 対象者
- 2026年9月27日15:41以降にWindows版PCランチャーを1回以上起動した利用者
- 運営がとった対応
- 不正なスクリプトの差し替え、追加配布の遮断、公式PCクライアントでの検査・削除機能の提供、手動確認の手順の公開
- お詫びと補償
- お詫びとして「ゲーム内補償」を用意する(内容の記載なし)。ゲームの利用での被害や金銭的な二次被害が出た場合はカスタマーサポートへ連絡するよう案内
- 現在のランチャー
- 問題が確認されたランチャーは必要な対策と修正を完了し、点検のうえ、現在配布中のランチャーは正常に使えることを確認したと説明
- 再発防止
- 監視の強化、外部リソースの完全性を検証する仕組み、権限の最小化
分かっていること・分かっていないこと
2026年11月7日時点の状態です。運営が続報を出したら、この表の状態欄を書き換えます。
| 項目 | 発表の内容 | 状態 |
|---|---|---|
| ランチャーの一部ファイルの改ざん | 公式CDNのスクリプト4件が改ざんされた | 確認済み(同社) |
| 不正プログラムの配布 | 10月30日3:52に、当該スクリプトを通じて配布が始まった | 確認済み(同社) |
| 追加配布の遮断 | 11月4日にスクリプトを差し替え、順次正常化 | 確認済み(同社) |
| 対象になる人 | 9月27日15:41以降にWindows版を1回以上起動した人。モバイル版のみは影響なし | 確認済み(同社) |
| PC・外部サービスのアカウント・資産への影響 | 影響を及ぼす可能性がある | 可能性(同社) |
| 実際に被害を受けた人数・被害範囲 | 継続して調査している | 調査中 |
| 改ざんの経路 | CDNを含むネットワークを確認中 | 調査中 |
| 不正プログラムの具体的な機能 | 運営は公表していない | 記載なし |
| ゲーム内補償 | お詫びとしてゲーム内補償を用意する。内容は記載なし | 確認済み(同社) |
| 金銭的被害への対応 | 二次被害が出たらカスタマーサポートへ。内容を確認し、対応を検討する | 調査中 |
読み方の注意:「可能性」は「影響がない」という意味ではない
運営は「影響を及ぼす可能性」と書いています。実際に何が起きたかは調査の途中という意味で、影響がなかったという意味ではありません。手動確認の案内で、確認で見つからなくてもリスクを完全には排除できないと運営が書いているように、対象の期間に起動した人は、見つからなかった場合でも、パスワードの変更などは進めてください。
公式のランチャーが書き換えられると、何が起きうるか
一般に、利用者が信頼している公式のランチャーや更新の仕組みが書き換えられると、利用者が不審な操作をしていなくても、PCの上で不正なプログラムが動くことがあります。公式の配信元を介して届くため、見た目では見分けられません(用語は マルウェアとは)。今回の不正プログラムの具体的な機能は、運営は公表していません。
そのため、遊んでいたゲームのIDだけでなく、同じPCで開いていたメール、ブラウザに保存したログイン情報、ストアやウォレットなど、そのPCで使っていた他のアカウントまで見直す必要があります。運営もPCと外部サービスのアカウント・資産への影響を挙げています。
配布の仕組みそのものが改ざんされた別の事案として、Rank Math Proの事案を記事にしています。対象も影響も異なり、今回も同じ経過をたどるとは限りません。
出典(公開記録)
本記事の事実関係は以下の公開情報にもとづきます。公表されていない改ざんの経路や不正プログラムの機能は推測していません。
- 『勝利の女神:NIKKE』運営(Level Infinite)「PCランチャーのセキュリティインシデントおよび今後の対応について」(2026年11月5日) — nikke-jp.com
- 『勝利の女神:NIKKE』運営(Level Infinite)「PCランチャーのセキュリティインシデントに関するお詫び」(2026年11月5日) — nikke-jp.com
- 『勝利の女神:NIKKE』運営(Level Infinite)「PCランチャーのセキュリティに関する手動確認方法のご案内」(2026年11月5日) — nikke-jp.com
更新履歴
2026-11-07:初版。運営の11月5日の3件のお知らせにもとづく。運営は被害範囲を調査し、改ざんの経路を確認中のため、続報が出たら本記事を更新します。
次に読む
- アカウントの守り方:パスワードマネージャーの選び方 / 2段階認証の始め方
- 配布物の改ざんの事案:Rank Math Proの事案 / GitHubのTanStack・Nxのサプライチェーン攻撃
- 用語:マルウェアとは / フィッシングとは
- 2026年の他の事案:情報漏えい・サイバー攻撃の一覧(国内・海外)