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リンツのオンラインショップ・公式アプリ会員情報漏えい(314万7,469件):氏名・住所・電話番号・生年月日・ハッシュ化パスワードが漏えい、会員がやること

リンツ&シュプルングリージャパンのオンラインショップと公式アプリの会員情報314万7,469件が、委託先のシステムへの不正アクセスで漏えいしました。氏名・住所・電話番号・生年月日・ハッシュ化されたパスワードなど。カード情報は含まれません。会員がやることを整理します。

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対象:リンツ(Lindt)のオンラインショップと公式アプリの会員と、外部のECサービスで会員サイトを運用している人。本記事はリンツ&シュプルングリージャパンの公式発表と、委託先が出したお知らせにもとづく解説で、攻撃や詐欺の手順は扱いません。

続報待ち:この記事は公式発表に合わせて更新します

2026年10月26日時点

まだ分かっていないこと

  • 攻撃の手法などの詳細(同社は公表しない方針)
  • 外部のセキュリティ専門機関による調査の結果
  • パスワードのハッシュ化の方式
  • オンラインショップの再開時期とパスワード変更の方法
  • 具体的な再発防止策

同社は10月23日の発表で、「新たな事実が判明した場合は、本ページにて速やかにお知らせいたします」としています。10月26日に発表ページを確認した時点で、内容の追加や続報は出ていません。

リンツの会員が今日やること

1

自分が対象かを確かめる:10月26日から届くメールを見る

対象は、オンラインショップと公式アプリに登録している会員の情報です。情報が取得された10月18日0時16分の時点で退会済みの会員は含まれません。

同社は対象者に、登録メールアドレス宛で10月26日(月)から順次連絡するとしています。メールが届かない人には、発表ページをもって連絡に代えるとしています。届いたメールが本物か迷うときは、リンクを使わず、自分で開いた公式サイトの発表ページを見てください。

2

リンツと同じパスワードを、他のサービスで使っていれば今すぐ変える

漏えいした項目にはログインパスワードが含まれます。同社によれば、ハッシュ化(そのままでは読み取れない形に変換)して保存していました。ただし、ハッシュの方式は公表されていません。短い・ありふれた文字列は、時間をかければ割り出されることがあります(パスワードのハッシュ化とは)。

同社も、同じパスワードを他のサービスで使っている場合は、そちらを変更するよう求めています。変えるときは、サービスごとに別のパスワードにして、使えるサービスでは2段階認証も設定します(2段階認証の始め方)。

3

リンツ側のパスワードは、再開時の案内を待って変える

オンラインショップの停止中は、リンツのパスワードを変更できません。同社は、オンラインショップと公式アプリのログインパスワードの変更を再開時に依頼する予定で、方法は発表ページで改めて案内するとしています。

「今すぐパスワードを変更してください」とリンクを付けて急がせるメールやSMSが来ても、そのリンクは使わないでください。変更の方法は、自分で開いた公式サイトで確かめます。

4

リンツを名乗るメール・SMS・電話・郵便の指示に従わない

同社は、漏えいした情報を悪用し、同社やオンラインショップを装った不審なメール、SMS、電話、郵便物が届くおそれがあるとしています。同社は、メールや電話でパスワードやクレジットカード情報を尋ねることはないとしています。

住所と電話番号も漏れているため、偽の連絡はメールだけとは限りません。電話で求められたら、いったん切って、発表ページに載っている番号にかけ直してください(見分け方は フィッシングとは)。不審な連絡を受けたら、発表ページの窓口に知らせるよう同社は求めています。

生年月日・登録店舗・最終ログイン日時まで漏れていることの意味

氏名・住所・電話番号に加えて、生年月日、よく使う店舗として登録した店舗、会員登録日時や最終ログイン日時までそろうと、「いつ会員になったか」「どの店舗を使っているか」を言い当てる連絡が作れます。言い当てられたことを、本物の根拠にしないでください。

何が起きたか(リンツの発表から)

リンツ&シュプルングリージャパン株式会社は2026年10月23日、「委託先事業者への不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせ」を公式サイトに出しました。以下は、特に断りがない限り同社の発表内容です。同社は、事実関係は委託先からの報告にもとづくもので、今後の調査で変わる可能性があるとしています。

  1. 2026年10月17日(土)23時02分〜18日(日)0時16分

    委託先のサーバーで使っていたソフトウェアの脆弱性を悪用した外部からの不正アクセスを受け、オンラインショップと公式アプリで共通の会員アカウントの情報が取得された(委託先の報告)。
  2. 10月19日(月)

    委託先から同社に報告。委託先は侵入経路を特定して遮断し、悪用された脆弱性への対策を実施した(委託先の報告)。委託先のお知らせによれば、15時30分ごろ、システム監視の過程で不審なアクセスを確認して判明した。
  3. 10月21日(水)16時

    被害の拡大を防ぐため、オンラインショップを一時停止。
  4. 10月23日(金)

    同社が公式サイトで公表。会員様専用お問い合わせ先の電話を11時から運用開始。発表の時点で、委託先と連名で個人情報保護委員会に報告済み、委託先が警察に相談中としている。
  5. 10月26日(月)

    対象者に登録メールアドレス宛で順次連絡を始める予定(同社)。
314万7,469件
漏えいした会員情報(退会済みは含まない)
10月17日〜18日
不正アクセスを受けた日時(17日23時02分〜18日0時16分)
ハッシュ化
ログインパスワードの保存形式(同社)
含まれない
クレジットカードなどの支払い情報(同社)
漏えいした情報(同社の発表から)
対象
オンラインショップと公式アプリに登録している会員の情報(共通の会員アカウント)。10月18日0時16分の時点で退会済みの会員は含まない
件数
3,147,469件
項目
会員ID、氏名、メールアドレス、住所、電話番号、生年月日、性別、メールマガジンの受信設定、登録店舗情報
パスワード
ログインパスワード(ハッシュ化して保存)
その他の会員情報
フリガナ、会員登録日時、最終ログイン日時など
含まれないもの
クレジットカード情報など支払いに関する情報。オンラインショップはカード情報を保存しない仕組み
悪用の状況
漏えいした情報が悪用された事実は確認されていない(10月23日11時時点)
原因
委託先のサーバーで使っていたソフトウェアの脆弱性の悪用。攻撃の手法などの詳細は公表しない
問い合わせ
会員様専用お問い合わせ先 0120-713-065(9時〜21時、土日祝日を含む)、メール privacy-incident-jp@lindt.jp。公式サイトのお問い合わせフォームも利用できる。同社は、問い合わせへの返信が lindt.jp 以外の、発表に記載した送信元から届く場合があるとしている

委託先のお知らせとの関係

オンラインショップのシステムを提供している委託先(ECサイト構築サービスの提供事業者)も、10月23日に自社サイトで、利用店舗のうち1店舗の会員情報3,147,469件が漏えいしたと公表しています(店舗名は書かれていません)。委託先によれば、この店舗以外のデータへの同じ手法での不正アクセスの痕跡は確認されていません。委託先は10月25日のお知らせで、同じ週に起きた別の不正アクセス(10月21日に検知)と、サービス全体の長時間メンテナンス(10月21日〜22日)は、本件とは別の事象だと説明しています。

連絡先

メールアドレス・住所・電話番号

本人の属性

氏名・フリガナ・生年月日・性別・会員ID

ログインと利用の情報

ハッシュ化パスワード・登録店舗・登録日時・最終ログイン日時

↓ 起こりうること(一般に)

本人の情報を言い当てる偽の連絡

パスワード変更・お詫び・ポイントを装う

使い回したパスワードでの他サービスへのログイン

パスワードが割り出された場合

↓ 防ぐには

連絡の指示に従わず公式サイトで確かめる/使い回したパスワードを変える

漏えいした項目の組み合わせと、そこから一般に起こりうること。同社は悪用を確認していない(10月23日11時時点)。

分かっていること・分かっていないこと

2026年10月26日時点の同社の発表(10月23日のお知らせ)と、委託先のお知らせをもとに整理しました。続報が出たら、状態の欄を書き換えます。

項目発表の内容状態
会員ID・氏名・メールアドレス・住所・電話番号・生年月日・性別会員情報として漏えい漏えいを確認(同社)
メールマガジンの受信設定・登録店舗情報会員情報として漏えい漏えいを確認(同社)
フリガナ・会員登録日時・最終ログイン日時など「その他会員情報として管理していた情報」として漏えい漏えいを確認(同社)
ログインパスワードハッシュ化して保存していたものが漏えい漏えいを確認(同社)
ハッシュ化の方式書かれていない記載なし
クレジットカードなど支払いに関する情報含まれない。カード情報は保存しない仕組み含まれない(同社)
件数3,147,469件。10月18日0時16分の時点で退会済みの会員は含まない確定(同社)
不正アクセスの日時10月17日23時02分〜18日0時16分確定(同社、委託先の報告)
原因委託先のサーバーで使っていたソフトウェアの脆弱性を悪用された不正アクセス確定(同社、委託先の報告)
攻撃の手法などの詳細再発防止と二次被害防止の観点から公表しない公表しない(同社)
悪用されたソフトウェアの名前発表に書かれていない記載なし
悪用・二次被害確認されていない(10月23日11時時点)確認されていない(同社)
他の店舗への影響同じ手法での他店舗のデータへの不正アクセスの痕跡はない確認されていない(委託先)
外部の専門機関による調査委託先で予定調査中
対象者への個別連絡10月26日から登録メールアドレス宛に順次確定(同社)
オンラインショップの再開とパスワード変更再開時期は決まり次第発表ページで案内。変更は再開時に依頼する予定記載なし(時期は未定)

氏名・住所・生年月日とハッシュ化パスワードがそろって漏れると何が起きうるか

一般に、連絡先と本人の属性がそろって漏れると、受け取った側が本物と思い込みやすい連絡が作れます。ハッシュ化されたパスワードは、そのままではログインに使えませんが、短い・ありふれた文字列は割り出されることがあります(この事件で起きたという発表はありません)。

一般に起こりうること

  • 「パスワードの変更が必要です」と、偽のログインページへ誘うメールやSMS
  • 「お詫び」「ポイント付与」を装い、カード情報の入力を求める連絡
  • 割り出したパスワードで、同じパスワードを使う他のサービスにログインを試みる

自分でできること

  • 案内の中身は、自分で開いた公式サイトの発表ページで確かめる
  • 同じパスワードを使っている他のサービスを、今すぐ変更する
  • パスワード・カード番号は、誰に聞かれても伝えない

同じ時期に、氏名・住所とハッシュ化されたパスワードが漏れた事案として、ふるさとチョイスの不正アクセスも整理しています。パスワードの使い回しを確かめる方法は パスワード漏えいの確認方法 を参照してください。

外部のECサービスで会員サイトを運用する人へ

原因のソフトウェアや手法は公表されていないため、ここでは公表された経緯から言えることに絞ります。委託先の対応の良し悪しを評価するものではありません。

1

停止中でも、会員にパスワードを変えてもらえる手段を考えておく

今回、オンラインショップと公式アプリは共通の会員アカウントで、ショップを止めるとパスワードの変更もできなくなりました。同社は、変更の依頼を再開時に行う予定としています。ショップの販売機能を止めても、パスワードの再設定やログイン中の端末の締め出しだけは別に動かせるか、委託先の仕様を事前に確かめておくと、漏えいの直後に会員を守る手が打てます。

2

委託先から報告を受けたあとの段取りを、契約の段階で決めておく

今回は、委託先が判明した当日(10月19日)に報告し、同社はショップの停止(10月21日)、公表と専用窓口の開設(10月23日)、対象者へのメール(10月26日から)と進めました。委託先経由の事故では、ショップを止める判断、公表文の分担、個人情報保護委員会への報告(今回は連名)を誰がいつ行うかを、契約や手順書で先に決めておくと、判断の時間を短くできます。

3

退会した人のデータを残さない

同社によれば、情報が取得された時点で退会済みの会員は対象に含まれません。退会した人の情報を消していれば、漏えいの範囲はその分だけ小さくなります。自社のサービスでも、退会者や長く使われていない会員のデータをいつ消すかを決め、委託先のシステムで実際に消えているかを確かめます。

4

パスワードは、漏れても割り出しにくい形で持つ

同社はパスワードをハッシュ化して保存していたとしています。会員のパスワードは、平文や元に戻せる形で持たず、ソルト付きの遅いハッシュ(bcrypt や Argon2 など)で保存するのが基本です。委託先のサービスを使う場合も、どの方式で保存しているかを確かめておきます。詳しくは パスワードの保存方法(ハッシュとソルト) を参照してください。

出典(公開記録)

本記事の事実関係は、以下の公開情報にもとづきます。公表されていない攻撃の詳細や原因は推測していません。

  • リンツ&シュプルングリージャパン株式会社「委託先事業者への不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせ」(2026年10月23日、10月26日に確認) — lindt.jp
  • 委託先(ECサイト構築サービスの提供事業者)「【重要】不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお詫びとお知らせ(第一報)」(2026年10月23日) — 委託先の発表
  • 同「PHP脆弱性対策に伴う長時間メンテナンス、および不正アクセス事案に関するお詫びとご説明」(2026年10月25日) — 委託先の発表

更新履歴

2026-10-26:初版。リンツ&シュプルングリージャパンの10月23日の発表と、委託先の10月23日・25日のお知らせにもとづく。調査結果やオンラインショップの再開の続報が出たら更新します。

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よくある質問

Qリンツの個人情報漏えいで何が漏れたのですか?
A

リンツ&シュプルングリージャパンの2026年10月23日の発表によれば、漏えいしたのは会員ID、氏名、メールアドレス、住所、電話番号、生年月日、性別、メールマガジンの受信設定、登録店舗情報、ログインパスワード(ハッシュ化して保存)、その他の会員情報(フリガナ、会員登録日時、最終ログイン日時など)です。件数は3,147,469件です。

Q自分は対象ですか?
A

対象は、オンラインショップと公式アプリ(共通の会員アカウント)に登録している会員の情報です。情報が取得された10月18日0時16分の時点で退会済みの会員は含まれません。同社は対象者に登録メールアドレス宛で10月26日から順次連絡するとしており、メールが届かない人には発表ページをもって連絡に代えるとしています。迷うときは、発表ページに載っている会員様専用お問い合わせ先(0120-713-065、9時〜21時、土日祝日を含む)に問い合わせてください。

Qパスワードやクレジットカードは漏れましたか?
A

ログインパスワードは漏えいした項目に含まれます。同社によれば、パスワードはハッシュ化(そのままでは読み取れない形に変換)して保存していました。クレジットカード情報など支払いに関する情報は含まれず、オンラインショップはカード情報を保存しない仕組みだとしています。リンツのパスワード変更はオンラインショップの再開時に依頼される予定です。同じパスワードを他のサービスで使っている人は、そちらを今すぐ変更してください。

Q原因は何ですか?
A

同社によれば、オンラインショップのシステムを提供している委託先のサーバーで使っていたソフトウェアの脆弱性を悪用された、外部からの不正アクセスです。攻撃の手法などの詳細は、再発防止と二次被害防止の観点から公表しないとしています。委託先は外部のセキュリティ専門機関による調査を予定しています。

Qリンツを名乗るメール・SMS・電話が来たら?
A

本文のリンクや添付ファイルを開かず、伝えられた電話番号も使わないでください。同社は、メールや電話でパスワードやクレジットカード情報を尋ねることはないとしています。公式サイトのドメインは https://www.lindt.jp/ で、本件の案内は発表ページに載せるとしています。不審な連絡を受けたら、発表ページに載っている窓口に知らせてください。

Qオンラインショップや公式アプリは使えますか?
A

同社によれば、オンラインショップは10月21日16時から一時停止しており、再開の時期は決まり次第発表ページで知らせるとしています(10月26日に確認した時点で再開の案内なし)。停止前の注文は予定どおり届けるとしています。公式アプリは、ログイン中の人なら店舗でのポイント付与・利用ができますが、新規会員登録、新規ログイン、会員情報の確認・変更、ポイント履歴・購入履歴の閲覧などは停止中は使えません。