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ConoHa WING(GMOインターネット)の一部サーバーへの不正アクセス(426アカウント):Webサーバー領域のデータが対象、サイト運営者が今日やること

GMOインターネットは2026年9月20日、ConoHa WINGの一部のWebサーバーで第三者による不正アクセスがあり、不正なプログラムが設置されたと発表しました。対象は426アカウントの「Webサーバー領域に保存されたデータ」。会員・契約・支払い情報の漏えいはないとしています。公式発表をもとに、対象か確かめる方法と、サイト運営者がやることを整理します。

公開日 2026-10-15 更新日 2026-10-15 最終確認 2026-10-15 19分で読める

対象:レンタルサーバー「ConoHa WING」でWebサイトを運営している人。本記事はGMOインターネット株式会社の公式発表にもとづく解説で、攻撃手順は扱いません。

続報待ち:この記事は公式発表に合わせて更新します

2026年10月15日時点

まだ分かっていないこと

  • Webサーバー領域のデータが外部に持ち出されたか
  • 原因(同社は特定済みとしているが、内容は未公表)
  • 設置された不正プログラムが何をするものか
  • 対象者に個別メールで依頼した対応の内容(公開されていない)
  • 再発防止策

同社は、新たに判明した事実は速やかに続報として知らせるとしています。10月15日時点で、ConoHa WINGのニュース一覧に本件の続報は出ていません。

ConoHa WINGの利用者が今日やること

手順1・2はすべての利用者、手順3〜5は個別の連絡が届いた利用者向けです。手順3〜5は、同社の案内ではなく当サイトの一般的な助言です。同社からのメールに別の指示がある場合は、そちらを優先してください。

1

対象かを確かめる:登録メールアドレスに個別の連絡が来ているか

同社は、対象の利用者には「ご契約情報として登録されているメールアドレス宛」に個別に連絡しており、個別の連絡がない利用者は本件の影響対象ではないとしています。

受信箱だけでなく、迷惑メールフォルダも確認してください。制作会社に契約を任せている、昔のメールアドレスで登録したままになっている、といった場合は、その登録先に届いているはずです。自分で開いた公式サイトからログインして登録メールアドレスを確かめるか、発表に載っている窓口に問い合わせてください(窓口は下の「何が起きたのか」にあります)。

2

対象でなくても、本件を名乗るフィッシングメールに注意する

同社は、本件に便乗したフィッシングメールに注意するよう呼びかけ、同社からパスワードやクレジットカード情報をメールで聞くことはないとしています。個別の連絡についても、送信元と内容を確認してから対応するよう求めています。

レンタルサーバーの事故のあとは、たとえば「対象のため再設定が必要です」「契約の確認をしてください」のような文面(当サイトの例)で、ログイン画面に似せたページへ誘う偽メールが考えられます。メール内のリンクからログインせず、ブックマークや自分で検索した公式サイトから開いてください(見分け方は フィッシングとは)。

3

対象なら:まずメールに書かれた対応を行う

同社は、対象の利用者には本件の詳細と「今後ご協力いただきたい対応事項」を個別にメールで連絡しているとしています。その内容は公開されていないため、本記事では書けません。メールが本物かどうかは、上の手順2のとおり、リンクを使わず公式サイトから確かめてから進めてください。

4

対象なら:Webサーバー領域に置いた認証情報を、読まれたものとして変える

対象の情報は「Webサーバー領域に保存されたデータ」です。持ち出されたかどうかは発表に書かれていませんが、当サイトは、読まれた・書き換えられた可能性があるものとして扱うことを勧めます。分からない状態で残しておくより、変えるほうが手間も危険も小さいためです。

  • WordPressの wp-config.php に書いたデータベースのユーザー名とパスワード(データベースのパスワードを変えたら、wp-config.php も同じ値に書き換える)
  • .env などの設定ファイルに書いた、決済・メール配信・地図などの外部サービスのAPIキー(各サービスの管理画面で再発行し、古いキーを無効にする)
  • WordPressの管理者ユーザーのパスワードと、wp-config.php の秘密鍵(ソルト)。作り直すとログイン中の人が全員ログアウトされる
  • FTP・SSHのパスワードや鍵、サーバーに登録した公開鍵
  • サーバー上に置いていたバックアップファイル(データベースの書き出しなど)。中身の認証情報や個人情報も、読まれたものとして扱う

変更は、ウイルス対策ソフトでスキャンした手元の端末から行ってください。設定ファイルの置き場所を見直すなら レンタルサーバーで .env を公開しないための配置と設定、APIキーの扱いは .env とAPIキーの基本 にまとめています。

5

対象なら:9月3日以降に増えた見覚えのないファイル・管理者・定期実行を確かめる

同社は不正プログラムを9月18日に排除したとしています。それでも、自分のサイトの中に、自分が加えていない変更が残っていないかは、利用者自身で確かめておくと安心です。不正アクセスが始まったのは9月3日なので、それ以降の変更を中心に見ます。

  • ファイルマネージャーで公開フォルダを更新日時の新しい順に並べ、自分が更新していない日付のファイルや、画像フォルダの中のPHPファイルがないか
  • WordPressの「ユーザー一覧」に、作った覚えのない管理者がいないか。入れた覚えのないプラグイン・テーマがないか
  • コントロールパネルの定期実行(cron)の設定に、登録した覚えのないものがないか

確かめる場所と順番は サイトやサーバーが不正アクセスされたか調べる方法 に環境別にまとめています。見覚えのないものを見つけたら、消す前にコピーを取り、窓口に連絡してください。サイトに問い合わせフォームの送信内容や会員情報など、他人の個人情報を置いていた場合は、同じ記事の「個人情報が漏れたおそれがあるとき」も確認してください。

何が起きたのか(GMOインターネットの発表より)

以下は、GMOインターネット株式会社の2026年9月20日の発表(00:25時点の内容)にもとづきます。同社は、利用者のサイトを置くWebサーバーを「収容ホスト」と呼んでいます。

  1. 2026年9月3日

    第三者による一部の利用者の領域への不正アクセスが始まり、不正なプログラムが設置された(同社の発表による)。
  2. 9月16日

    検知し、調査を開始。
  3. 9月18日

    原因と影響範囲を特定し、不正なプログラムを排除。
  4. 9月20日

    お詫びとお知らせ(00:25時点の内容)を公表。対象の利用者には登録メールアドレス宛に個別に連絡しているとした。
  5. 10月15日時点

    続報は出ていない。
426件
該当アカウント数(同社の発表)
13日
不正アクセスの開始(9/3)から検知(9/16)までの日数
記載なし
Webサーバー領域のデータが持ち出されたか
含まれない
会員・契約・支払い情報(同社は漏えいなしとしている)
発表の内容(GMOインターネットの発表より)
対象のサービス
レンタルサーバー「ConoHa WING」の一部の収容ホスト(Webサーバー)
起きたこと
一部の利用者のWebサーバー領域に第三者が不正にアクセスし、不正なプログラムを設置した
影響範囲
該当収容ホストの一部の利用者。該当アカウント数は426件
対象の情報
「お客様のWebサーバー領域に保存されたデータ」。外部に持ち出されたかどうかは書かれていない
対象でない情報
会員情報・契約情報・支払い情報などの個人情報は、対象の収容ホストとは別の環境で管理しており、漏えいはないとしている
原因
9月18日に特定したとしている。内容は公表されていない
対象者への連絡
登録メールアドレス宛に個別に連絡。詳細と依頼する対応も個別のメールで伝えている。個別の連絡がない利用者は影響対象ではない
注意喚起
本件に便乗したフィッシングメールに注意。同社からパスワードやクレジットカード情報をメールで聞くことはない
問い合わせ先
お客様センター(メール info@conoha.jp)、電話 03-6702-0428(10時〜18時、土日祝を除く)。問い合わせが集中して返答に時間がかかる場合があるとしている

分かっていること・分かっていないこと

2026年10月15日時点の状態です。続報が出たら、この表の状態欄を書き換えます。

項目発表の内容状態
不正アクセスと不正プログラムの設置一部の利用者のWebサーバー領域で発生。9月3日に開始確定(同社)
対象のアカウント数426件確定(同社)
対象の情報利用者のWebサーバー領域に保存されたデータ影響対象(同社)
Webサーバー領域のデータの持ち出し発表に書かれていない記載なし
会員情報・契約情報・支払い情報別の環境で管理しており、漏えいはない含まれない(同社)
不正プログラムの排除9月18日に完了確定(同社)
原因9月18日に特定したとしているが、内容は書かれていない記載なし
設置された不正プログラムの種類・働き発表に書かれていない記載なし
対象者への連絡登録メールアドレス宛に個別に連絡済み。連絡がなければ対象外確定(同社)
対象者に依頼した対応個別のメールで連絡。公開されていない記載なし
再発防止策発表に書かれていない記載なし

読み方の注意:「記載なし」は「持ち出されていない」という意味ではない

同社が「漏えいはない」と書いているのは、会員情報・契約情報・支払い情報についてです。Webサーバー領域のデータについては、対象の情報として挙げているだけで、持ち出しの有無は書いていません。これは「持ち出されていない」という意味ではないので、対象の利用者は、置いていた認証情報を変えておくのが安全です。

Webサーバー領域に置かれていることが多いもの

一般に、レンタルサーバーのWebサーバー領域には、公開しているページのほかに次のようなものが置かれています。今回これらが読まれた、または使われたという意味ではありません。対象の利用者が「何を変えるべきか」を洗い出すための一覧です。

wp-config.php・.env などの設定ファイル

データベースのパスワード、外部サービスのAPIキー

↓

パスワードを変え、APIキーを再発行して古いキーを無効にする

WordPress本体・テーマ・プラグインのファイル

書き換えられると、訪問者に別のページや不正な表示が出る

↓

9月3日以降に変わったファイル、見覚えのない管理者・プラグインがないかを見る

サーバー上のバックアップ・データベースの書き出し

会員情報や問い合わせの内容が入っていることがある

↓

中身を確認し、他人の個人情報があれば報告の要否を確かめる

Webサーバー領域に置かれていることが多いものと、対象の利用者が取る対応(一般的な対応づけ)

設定ファイルに書いた認証情報は、それだけでデータベースや外部サービスに直接ログインできる値です。Webサイトのファイルが元どおりに戻っても、認証情報を変えない限り、読まれた値はそのまま使える状態で残ります。手順4で認証情報の変更を勧めているのはこのためです。

過去の例:レンタルサーバーで起きた別の不正アクセス

レンタルサーバーの利用者のデータが対象になった国内の例として、2026年に公表された さくらインターネットの事案 があります。同社の発表によれば、この例では同社の管理環境を経由して一部の利用者環境に不正アクセスがあり、対象のアカウント数は第1報の583から第三報で951に増えました。別に販売管理システムの会員情報も対象になっており、会員情報は対象外とされた今回とは範囲が違います。今回も同じ経過になるとは限りません。

さくらの事案のように事業者の管理環境を経由する侵害では、利用者側の設定で侵入そのものを防ぐことはできません。今回の経路は公表されていないので同じとは言えませんが、侵害されたときに失うものを小さくしておく備えは、経路にかかわらず役に立ちます。認証を事業者の外と切り離す、バックアップを事業者の外に置く、といった備えは、上の記事にまとめています。

サイト運営者が見直すこと:公表された事実から

同社は原因を公表していないため、どう防ぐかはここでは書きません。本節は同社の対応を評価するものではありません。公表された2つの事実、「対象がWebサーバー領域のデータだったこと」と「会員・契約・支払い情報は別の環境にあったこと」から、自分のサイトで見直せることに絞ります。

1

サーバーに置く秘密を減らし、置く場合は公開フォルダの外にする

同社によれば、会員・契約・支払い情報は対象のサーバーとは別の環境で管理されていたため、漏えいはなかったとしています。置き場所を分けておくと、一部が侵害されたときに影響が及ぶ範囲が狭くなる、という一般的な考え方の例です。

自分のサイトでも同じことができます。データベースの書き出しや古いバックアップをWebサーバー領域に置いたままにしない、APIキーは必要な権限だけのものを発行する、設定ファイルは公開フォルダの外に置く。点検の手順は 公開ディレクトリに秘密ファイルを置き忘れていないか にあります。

2

事業者とは別に、自分で変化に気づける仕組みを1つ持つ

公表された日付では、不正アクセスの開始(9月3日)から検知(9月16日)まで13日でした。これは日付の差で、検知が遅かったかどうかを評価するものではありません。ただ、事業者側で何かが起きたとき、利用者が自分のサイトの変化に気づけるかどうかは、利用者側の仕組みで決まります。

最初の1つとしては、WordPressの管理者ユーザーの一覧と、公開フォルダの中のPHPファイルの一覧を週に1回書き出して前回と比べる方法が手軽です。増えていたら、それだけで調べ始めるきっかけになります。WordPress全体の固め方は WordPressのセキュリティ対策 にまとめています。

3

契約の登録メールアドレスを、実際に読むアドレスにしておく

今回、対象かどうかを知る手段は、契約に登録したメールアドレスへの個別の連絡です。制作会社のアドレスや使っていないアドレスのままだと、連絡に気づけません。登録メールアドレスが今も読めるものか、迷惑メールに振り分けられていないかを、事故がない今のうちに確かめておいてください。

出典(公開記録)

本記事の事実関係は以下の公開情報にもとづきます。公表されていない侵入の経路や手口は推測していません。

  • GMOインターネット株式会社「【重要】[ConoHa WING byGMO]一部収容ホスト(Webサーバー)への第三者による不正アクセスに関するお詫びとお知らせ(2026年9月20日 00:25時点)」(2026年9月20日) — conoha.jp
  • ConoHa WING「ニュース」一覧(2026年10月15日に確認。本件の続報なし) — conoha.jp

更新履歴

2026-10-15:初版。GMOインターネットの9月20日の発表(00:25時点)と、ConoHa WINGのニュース一覧(10月15日に確認)にもとづく。同社は新たに判明した事実を続報として知らせるとしているため、公表され次第更新します。

次に読む

よくある質問

QConoHa WINGの不正アクセスで、何が対象になったのですか?
A

GMOインターネット株式会社の2026年9月20日の発表によれば、一部の利用者のWebサーバー領域に第三者が不正にアクセスし、不正なプログラムを設置しました。対象の情報は「お客様のWebサーバー領域に保存されたデータ」で、対象は426アカウントです。このデータが外部に持ち出されたかどうかは、発表には書かれていません。会員情報・契約情報・支払い情報は別の環境で管理しており、漏えいはないとしています。

Q自分は対象ですか?
A

同社は、対象の利用者には契約情報として登録されているメールアドレス宛に個別に連絡しており、個別の連絡がない利用者は本件の影響対象ではないとしています。登録メールアドレスの受信箱を、迷惑メールフォルダも含めて確認してください。登録しているメールアドレスが分からない、または今は使っていない場合は、メール内のリンクではなく自分で開いた公式サイトからログインして確かめるか、発表に載っている窓口に問い合わせてください。

QConoHaに登録したパスワードやクレジットカードは大丈夫ですか?
A

同社は、会員情報・契約情報・支払い情報などの個人情報は、今回の対象となった収容ホストとは別の環境で管理しており、これらの情報の漏えいはないとしています。一方で、利用者が自分のWebサーバー領域に置いていたもの(WordPressの設定ファイルに書いたデータベースのパスワードなど)は対象の情報に含まれます。こちらは変えることを当サイトは勧めます。

Q原因は何ですか?
A

同社は9月18日に原因と影響範囲を特定したとしていますが、原因の内容は10月15日時点で公表していません。どのような経路で不正アクセスされたのか、設置された不正プログラムが何をするものだったのかも公表されていません。同社は、新たに判明した事実は速やかに続報として知らせるとしています。

QConoHaやGMOインターネットを名乗るメールが来たらどうすればいいですか?
A

同社は、本件に便乗したフィッシングメールに注意するよう呼びかけ、同社からパスワードやクレジットカード情報をメールで聞くことはないとしています。個別の連絡についても、送信元と内容を確認してから対応するよう求めています。パスワードやカード情報の入力を求めるメールは偽物と考え、メール内のリンクは使わず、自分で開いた公式サイトから確認してください。

Q対象者は、サイトの wp-config.php や .env の認証情報も変えるべきですか?
A

対象の情報は「Webサーバー領域に保存されたデータ」で、持ち出されたかどうかは公表されていません。当サイトは、対象の利用者は、Webサーバー領域に置いていた認証情報を読まれたものとして扱い、変えることを勧めます。具体的には、wp-config.php に書いたデータベースのパスワード、.env などに書いた外部サービスのAPIキー、WordPressの管理者のパスワード、FTP・SSHの認証情報です。これは当サイトの一般的な助言で、同社が個別のメールで案内している対応がある場合はそちらを先に行ってください。